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暁の思い出と守入島の空  作者: レイヤー
6/9

お嬢様と金髪の美少女

俺の目の前に今、美少女がいる。

いきなり俺が現れたので驚いたのか、口が空いたままなんだが、それでも可愛い!!


美少女「あの、どうしてこんなところに?」


美琴「恥ずかしながら粛清委員に追われてるんだ」


美少女「粛清委員にですか………大変ですね」


美琴「大変ですよ、ホントに……」


美少女「でもあなたは学校で見たことがないかもしれないですね。転校生の方ですか?」


美琴「はい!黒川美琴です。東京から来ました!」


美少女「まあ!東京からですか?あ、申し遅れました私は東海真希といいます~」


東海家というとこの島の有力者の名前にいたような気がするんだが………………………


真希「私、お爺様がこの島の大元締めですから~」


マジかよ!!生粋のお嬢様じゃねぇか!


美琴「じゃあ何でこんな山奥で木刀振ってるんですか?」


真希「私、居合道を嗜んでいるのですが家の道場が壊れていて直してないので………………」


美琴「なんで直さないんですか?」


真希「それは道場を利用する人が私以外いないですし…………お爺様に進言しようにも忙しい方なので」


お嬢様だからこその問題なのか…………………おそらく近くに直せる人がいないんだろう…………………

…………………………………あれっ?


俺それ直せない?


美琴「どんな風に壊れているんですか?」


真希「困っているのは床の木が抜けているところがあることが一番困っているとこですが、他にも多々あります~」


よく話を聞いてみると木は予備があるらしく、他の困っていることも直せる人がいれば直せるものばかりだった。要するに物はあるが人がいないと…………


俺、全部直せるやん!


美琴「あの東海さん「真希でいいですよ~」では真希さん、俺それ全部直せますけど……」


真希「ホントですか?では会ったばかりで申し訳ないのですけれど直していただけませんか?」


美琴「いいですけど、俺が道場に行ってもいいんですか?」


真希「いいですよ~ダメなわけ無いですよ~」


このお嬢様は警戒心のない人のようだ。仕えてる人は大変そうだなー


美琴「ちなみに一ついいですか?」


真希「はい♪」


美琴「真希さんは何年生ですか?」


真希「私ですか?二年二組ですよ?」


美琴「へぇ~二年二組ですか……………あれっ?」


美琴「俺と一緒じゃないですか!!」


真希「ああ!道理で転校生さんに似ていたわけですね~」


薄々気づいてましたが真希さん……………………………

天然さんの美少女ですか!!!!


なんで俺も気がつかなかったのか?それは人見知りだからだよ!!(´・_・`)


真希「あら?もう時間です。そろそろ戻らないと静流が呼びに来てしまいます。では美琴さん、また後日道場の件をよろしくお願いしますね~」


そうして天然美少女、東海家のお嬢様の真希と図らずも道場を直すことになった。嬉しいな♪


…………………………………………………………あれっ?


………………………………何か忘れてないか?


………………えーと?


………むー?


ああぁぁ!!


粛清委員が追って来てるんじゃないか!!早くここから離れよう「次はここを探すぞ!」やばい少し先に奴らが来てやがった。あぶねー……………


その後、山を降りるまでに何回か粛清委員に見つかり、追いかけ回され、その度すべてを撒いてきた。


美琴「奴ら何人員だよ」ハァハァ


そして今、休憩のために山の麓の芝生に寝転んでいる。粛清委員の愚痴ばかり言う美琴だが、そいつらをことごとく躱す美琴もすごいことに気づいていない。


そんな鬼ごっこの様子を見ていた一人の女の子がいた。


美琴「ここで奴らがきたら終わりだな。もう走る気力ないし……………」


トテトテトテと人が歩いてくる音が聞こえる…奴らか?だが体力を使い切っているので、どうせ逃げてももう捕まるだろう……………


?「あれっ?君、なんでこんなとこで寝てるの?」


見上げたところには金髪の活発そうな可愛い女の子がいた。さっきの真希さんは綺麗系だが、この子は可愛い系で、綺麗な金髪がとても似合っている。


ハーフだろうか?染めてるにしてはきれいな髪だなー


美琴「ちょっと追われていてね。休んでいるんだ?」


?「へぇー、それって粛清委員かな?」


美琴「そうだよ。何度捕まりそうになったことか…………………」


?「あの屈強な粛清委員から逃げ延びるなんて凄いね!!そんな人がいたら知らないわけないんだけど……………………」


女の子は素直に俺のことを驚いているようだ。なんか恥ずかしいな。今日は美少女と合う日なのだろうか?


美琴「君ってもしかして2年生?」


?「そうだよ?もしかして私知らない?」


美琴「ゴメン、しらないよ」


?「そっかー私、少しは有名人だと思っていたけど知らない人がいるなんてねー……………………

もしかして君ってこの前の黒川先生のご子息っていう転校生君?」


美琴「そうだよ。」


?「あーだから私のチェックリストに無かったのか!どうりで知らない顔だと思った。これは要チェックね!面白い人が入ってきたわー♪」


?なんのことだろう、チェック?しかも彼女、学園では相当有名人なようだ。こんな可愛いくて金髪の子がいたらそうなるだろ~


美琴「じゃあ自己紹介を!東京から来た二年二組の黒川美琴です!」


?「クラスまでご丁寧に」クスクス


なんで笑っているんだろう?そんなにおかしかったかな?別に可愛いからいいけどね‼


?「私は朱原絵里、二年一組でーす!」


朱原?なんか最近聞いたことがあるようなーまあ廊下とかで聞いたんだろうな…………………


絵里「それで美琴は逃げなくていいの?捕まったら終りなんじゃない?」


美琴「大丈夫だよ朱原さ「絵里でいいよー」分かった。大丈夫だよ絵里、さっき別の方向に走っていったからしばらく大丈夫。」


絵里「ふむ。頭を使ってあいつらを振り切った訳ね………………面白いわ!」


頭じゃなくてほとんど運なんだが……………………………

てか面白い?


絵里「そんな謙遜せずに~あんだけの人数の化物を相手にしてこれだけ逃げるなんて凄いよ!

少なくともこの学園では美琴くらいだよ」


あれっ?なんでこんなこと知ってるんだ?

さっきの面白いって言ったこともなんか引っかかるし、朱原ってやっぱりどこかで……………………ええと?


ここで突然ですが一つ。粛清委員は、存在誇示のために腕章をつけています。それは白の生地に黒色で粛清委員と書いてあり、班長クラスでは色が違い、黄色の生地です。


美琴はある失敗をしていた。金髪と女の子の笑顔に夢中で他が目に入っていなかった。それがこれからの命運を決めた。


絵里「でね!美琴!!これ何か分かる?」


美琴「なに?見せて?」


そこには黄色の生地に粛清委員の文字があった。


……………………………………………………………えっ?


……………………………………ええ?


……………えーと?


えええええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!


絵里「粛清委員二班班長朱原絵里です!人呼んで鬼の粛清委員とか可愛くないこと言われてまーす!

よろしくね♪」


気軽に話せる金髪の美少女は………………………………

創を瞬殺した奴らのスーパーエースであり、学校内で恐れられていた人で、


知らず知らずのうちに捕まっていたようです(´・ω・`)

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