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第1話 1990年生まれの17歳(2025年)

 1990年生まれの俺は今年で17歳になる。


 え? 

 1990年生まれだったら、35歳じゃないのかって?


 これには深い訳がある。

 俺は1週間程前まで、2007年で高校2年生をやっていた。

 だが、気が付くとなんと2025年の世界に来ていた。


 タイムスリップのようなものだ。


 ただ、タイムスリップと違うのは……


「それにしても、お前が戻って来てくれて、本当に良かった」

「ええ、本当に。困ったことがあったら遠慮なく甘えていいんだからね? まだ子供なんだから」


「あ、ああ!」


 父さんは優しく微笑みながら、母さんも同じ表情だが、涙目になりながら俺に言う。


 そう、この時代の俺は1週間前まで……つまりは俺がこの時代にくるまで行方不明になっていたらしいのだ。


 俺は気がついたらこの時代にいただけなのだが、かなり心配をかけてしまったようで申し訳ない。


 友達にも連絡をしようとしたのだが、俺の友達は今実家にいないらしく、連絡を取るのは難しそうだ。

 1週間前みたいに、アニメとかの話をして盛り上がりたいものだぜ。


「さてと、じゃあ行ってくるぜ!」


 俺は父さんと母さんに挨拶をすると、家を出た。


 そう! 今日から俺の高校生活が再開するのだ!


「今日は転校生を紹介する」


 まるで、アニメか漫画のキャラクターになったかのような気分だぜ!

 俺は教室につくと、先生と一緒に黒板の前に立ち、先生の話が終わるまで待つ。


「では、自己紹介をお願いします」

「はい! 俺の名前はたちばなツルギ! 好きな物はアニメとかゲームとか漫画! よろしくお願いするぜ!」


 後はインターネットも趣味だが、あまりネットのことはリアルで話すべきじゃないからな。


 簡単な自己紹介を終えた俺は、一番後ろの窓際の席に座った。

 ラノベ主人公みたいな席だな。


 その後、朝のホームルームが終わると、何人かのクラスメイトに質問された。


 だが、俺が行方不明になった1990年生まれの人間だということは秘密になっている。

 学校側は知っているのだが、一般的には伏せている。


 だって、高校生からしたら35歳って結構老けてるからな。

 それが見た目17歳なのは、おかしいだろう。


 もっとも、俺は色々手続きをして特例で2008年生まれってことになっているんだけどな。

 つまり、今の俺は公式で17歳ということだ。



 今日の授業が全て終了したので、俺は1人下校をする。

 元々部活もやっていなかったしな。


 それにしても、皆スマートフォンを触っているな。

 父さん曰く、「色んなことができる便利な機械」とのことだが、俺はまだ持っていない。


 そんなことよりも、俺は今日やるべきことがある。

 なんと、俺専用のパソコンが家に届くのだ。


 これでインターネットができるぜ!


 俺は家に帰り、パソコンの設定を父さんと一緒にすると、1人ネットの海へと飛び込んだ。


「こ、これは、どういうことだ!?」


 現実をリアルと呼ぶことがあるように、ネットの世界は現実とはまた違った裏の世界だ。

 現実で嫌なことがあっても、ネットでは忘れることができる。


 しかし、秘密基地だった裏山が都市開発されてしまったかのような感じで、多くの人がネットを使用していた。


 なるほど、だから皆スマホを触っていたんだな。


 だがしかし、そんなことは関係ない。

 俺は今まで通りのことをするだけだ。


 俺の二次元ライフは、今日この日から再スタートするのだ。


 明日はとりあえず仲間を集めるとするか。


 今の俺はこの時代のことを知らなすぎるからな。


 それに、同じ趣味を持つ仲間がやっぱり欲しいぜ!


 とりあえず、高校でS○S団的な部を作って、仲間を集めをするとしようかな。

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