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必滅の魔女  作者: 坂井 ユキ
第二部 魔女と学園
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学園長と相談

そうしてやって来ましたよ、学園長室。

意気揚々と胸を張っているエフィーリア様と、がっくりと項垂れている私。


ここに来るまでもそんな感じだったから、いつも以上に色んな視線を感じた気もしたけど、もうその辺はどうでもいいや……。

私がどんよりした空気を放ってるからか、近くにいた人達はものすごい勢いで離れていってたしね。

こんな状態でも、周りへの警戒は怠ってないんですよ。当たり前だけど。


「なるほど。

エフィーリア様の仰ることは良くわかりました」


どんよりしている私に構うことなく、とても真剣に、でもどこか楽しそうに昨日みんなで話したことを説明していたエフィーリア様に、学園長が頷く。


ちなみに、学園長とか校長先生って言うとおじいちゃんとか結構な年齢の方をイメージしがちなんだけど、ここの学園長は違う。


見た感じは、20代後半から30代前半くらい。

青く真っ直ぐな髪に、紫色の瞳をした綺麗な女性だ。

その表情も穏やかで、今も見守るかのように優しい微笑みを浮かべて話を聞いてくれている。


でも、この年齢で多数の貴族も通うこの学園生活長を任されているくらいなんだから、きっとすごい人なんだろうね。

ナターニャ先生の例もあるから、見た目で判断しないようにしないと。


「それでは、一年生に関しましてはエフィーリア様が先頭に立ってくださるということでよろしいでしょうか?」


「ええ。わたくしとサキが中心となって学園内の見回りを致しますわ。

あとは何人か、クラスメイトの侯爵家の方にお声掛けしようと思っておりますの」


さりげなく私の名前を入れて話してるエフィーリア様。

うん、もうそうなるのはわかってたからいいです、はい。


「それでは、私の方では二年生と三年生の中から何人かずつピックアップしてこの件について話しておきます。

先程のお話では、フォーリア王国のラシール侯爵家の方がご協力くださるとのことでしたが、やはり他国の方にお任せするわけにはまいりませんし」


そりゃそうだよね。

国としての面子の問題とかもあるだろうけど、それより何より、わざわざうちの国まで学びたいことがあって来てくれてるんだから、やっぱり勉強に集中させてあげたいもん。

二人とも真面目で良い子っぽかったから余計にね。


「それでは、どの方々にお願いするか決まり次第、一度全員を集めて話し合いの場を設けましょう。

今後もこの組織を継続していくのならば、行動規範ですとか、色々と取り決めなければならないことも出てきますので」


「そうですわね。学園長の仰る通りだと思います。

ですが、そうなりますとすぐに動き出す訳にはまいりませんね。

今も困ってらっしゃる方がおりますのに……」


まぁ、学園長がすぐに理解を示してくれたのはありがたいけど、新しい組織を作るわけだから、多少時間がかかるのは仕方ないよね。

でも、エフィーリア様の言うようにすぐには動けないだろうから……あ。


いるじゃん、今暇してて頼りになる連中が。

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