超一流だった
ひとまず全員が席に着いたところで、楽しい楽しいお茶会が再開された。
ちなみに、レイシアは何も言われてないのに勝手に座っている。さすがだね。
「ところで、エフィーリア様とレイシアは親しかったんですか?」
愛称で呼び合ってたみたいだし、何となく気になったので聞いてみる。
「そうですね。血縁関係と言うのもありますし、歳も近いですから。
幼なじみと言うやつでしょうか」
エフィーリア様の言葉に、レイシアも頷いている。
こんな素晴らしい幼なじみがいたのにあんな性格になってしまっていたのかレイシアよ……。
「最近のシアは少しばかりお転婆が過ぎていたようですが、サキの元で落ち着いてくれたようで何よりですわ」
「なっ!?ちょっとリア!昔のことを言うのはおやめくださいまし!!」
私と同じことを考えていたのか、クスッと微笑むエフィーリア様に、レイシアが顔を真っ赤にして反論している。
まぁ、過去の自分をそう思えるだけでもレイシアの成長だよね。
うむ、よきよき。
「そ、それより先程のお話の続きはどうなりましたの!?」
恥ずかしいんだろうねぇ。
無理やり話題を変えようとするレイシアを、エフィーリア様がきょとんと見ているので、そんな二人が可愛くてもう少し見ていたい気もするけど、仕方ないから何の話をしていたのかを私から説明してあげることにした。
ちなみに、ずっと静かなソフィアは、まだ緊張が解けないみたいでカチコチになったまま強ばった顔をして座っている。
「ちょうど今、ナターニャ先生のこと話してたんですよ。
やっぱり只者じゃないなぁって思って」
「あぁ、さすがはサキ。やはり気付きましたか」
満足そうに頷くエフィーリア様だけど、そりゃあれだけの殺気ぶつけられればねぇ。
もっとも、こちらに何かしようと言う意図はなくて、単純に私を止めようとしただけだとは思うけど。
「ナターニャ先生は、実は元々は王族付きの魔術士だったのですよ。
ですが、わたくしが学園に入学することになりましたので……」
「あぁ、やっぱり陛下の差し金ですか?」
「えぇ、その通りです。
わたくしとは年齢差もある兄妹だからなのか。
昔から陛下は少し過保護と言いますか。
大切にしてくださってるのはわかるのですが、先生にも申し訳ないですし、何よりも少し恥ずかしいですね」
そうは言いながらも、やっぱり陛下の心遣いが嬉しいのかな。
照れてはいるエフィーリア様だけど、嫌がってるような感じは全くしない。
まぁ、王族付きの魔術士なんて本当に一流も一流。
国内でも間違いなくトップレベルの魔術士だろうし、過保護なのは間違いなさそうだけど。
それに、それだけの人ならあの殺気も納得だ。
人は見かけによらないもんだねぇ。
私は面識がなかったから、王族の護衛が主任務だったとかかな。
そう言えば、エフィーリア様ってまだ婚約者もいないんだよね。
王族なら幼い子どもの頃から婚約者がいるのが普通なのに。
もしかしたら、その辺も陛下の過保護が原因なのかもしれない。




