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必滅の魔女  作者: 坂井 ユキ
第二部 魔女と学園
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ナターニャ先生の実力

ほほぉー?


順番待ちや終わった生徒達がざわざわとさしてるから、他の誰かには聞こえてないみたい。

いや、これは風の魔法で私にだけピンポイントで聞こえるようにしたのかな?


まぁ、どっちにしろ中々楽しいお声掛けじゃないか。

最近任務らしい任務もなくて暇してたんだ。

少し遊んであげようか?


久しぶりに感じる暴力の予感に、無意識に口角が吊り上がるのを感じる。


「あ、あの……。どうかなさいましたか?」


列に戻ろうとしていたのに唐突に足を止め、しかも普段完全無表情の私が笑ってるもんだから、たまたま隣にいた女生徒が怯えたように声を掛けてくる。

あぁ、この子はクラスメイトの何とかさんだっけ。

名前はあんまり覚えてないや。


「ううん、何でもないから気にしないでいいよ」


声が違うからこの子じゃない。

さて、どいつだ?


と、声の主を探して生徒達の列を見渡していた時。

突然背中がゾワッとした。

これは……殺気?しかも、かなり強烈なやつだ。

私も仕事柄それなりの修羅場は潜って来たけど、このレベルのは生半可な人が出せるようなものじゃない。


誰が……と思って視線を巡らせた先。

そこにいたのは、なんといつも通りの笑顔で微笑むナターニャ先生。


「サキさぁ~ん?

今はひとまず列に戻ってくださいねぇ~?」


なんとまぁ。

正直驚いた。

周りの子は気付いた様子がないから、私にだけピンポイントで殺気をぶつけて来たのか。しかもあのレベルのやつを。


確かにエフィーリア様が先生は相当の使い手だって言ってたけど、これは想像以上かもしれない。

その気になったら、たぶん私程度簡単に殺れるなあの人。


「はい、失礼しました」


いつも通りの無表情に戻って、大人しく列に戻る。


しかし、すごいな。

私の様子を見て、即座に止めて来るとか。

もしかしたら、その前に聞こえた声についても気付いてるのかもしれない。


一定レベル以上の魔術士になると、魔力の動きとかで感知出来るらしいし。

もちろん、魔法が使えない私にはそんなことさっぱりわかんないけどね!


でも、そうなると不思議だ。

学園で魔法実技の担当をしているくらいだから、それなりの魔術士なのはもちろんわかる。


だけど、正直あの殺気からして学園にいるようなレベルの人じゃないような気がするんだけど。


「サキ?どうかなさいましたか?」


いつの間にか近くまで来ていたエフィーリア様が、じっと考え込んでいる私の様子を不審に思って声を掛けてくる。


「いえ、大したことじゃないですよ。

ただ、思っていた以上に学園生活も楽しめそうだなーと」


「あら!先程クラスの方とお話していましたし、もしかしてお友達が出来たのですか?」


「まぁ、そんな感じですかね?」


純粋に喜んでくれてるエフィーリア様には適当に誤魔化して答えたけど。


うん、さっき声掛けて来たやつと言い、ナターニャ先生と言い、これは色々と楽しみになって来た。

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