表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
必滅の魔女  作者: 坂井 ユキ
第一部 魔女と聖女
67/403

表と裏

「実は……」


クラリスを適当に、勝手に借りた別室に案内し、これまた勝手に拝借したお茶を飲みながらここまでの事情を説明する。

残念ながらお菓子は見つからなかった。


広場にいた民衆を含む面々は、まだそのままだけど、今下手に動かれたり騒がりたりすると面倒だから勘弁してもらいたい。

まぁ、忘れなければ後で解除するよ。

放っておいても、何日かで治るからたぶん死なないでしょ。


「つまり、わたくしは父達を説得すればよろしいのですね?」


「はい。お願い出来ますか?」


「…………」


顎の下に手をやり、考え込むクラリス。

肉体的にも精神的にも疲れてるだろうし、人手も足りない状況だからまともに身支度を整えてあげることも出来ない。


今私達がいる屋敷にいた侍女やメイド、使用人達はまだ動けてはいたけど、誰が信用出来るかもわからない状況だし、手当り次第に動けなくしてるからね。


その辺のことが申し訳ないとは思うけど、これはクラリスにしか頼めないことだ。

もちろんヒマリも一緒に行ってもらうし、私も立ち会わないわけにはいかないけど。


ちなみに、そのヒマリはクラリスを助け出してからはクラリスにべったりで全く離れようとしない。

今も考え込んでるクラリスにギュッと抱き着いたままだ。

邪魔じゃないのかな、あれ。


「そうですね……。

確かにイシュレア王国との戦争を避けようと思ったら、他に手はなさそうです。

わかりました。父と話をしてみます」


「ありがとうございます。助かります」


まぁ、断わられるとは思ってなかったけどね。

事前に聞いていたクラリスの性格なら戦争は避けようとするだろうし、私達があれだけ派手にイシュレア王国の介入を宣言した以上、すぐに手を打たないといけない。

そして、現状出来ることは他にないもん。


そうさせる為に、わざと近衛騎士団を名乗ったのもあるし。


そして、肝心のクラリスのお父さんだけど、どうやら、今日広場に居たらしい。

と言うか、まるで娘の処刑を見せ付けるかのように、教皇一派に囲まれるようにして一緒に居たとか。

うん、さすが教皇。良い趣味だ。


フレバンとキースがきちんと事前にクラリスのお父さんの顔も把握していたから、今は教皇一派とは別の部屋で保護しているそうだ。

さすがだね。


そして、クラリスとヒマリ、私と話をしたクラリスのお父さんも私達の考えに同意してくれた。

少し躊躇うような素振りもあったけど、教皇一派は相当好き勝手やってたらしく、かなり腹に据えかねていたそうだ。


後のことはクラリス達が上手く立ち回ってくれるだろうから、一先ず表向きのことはある程度の目処が付いた。


だから、ここからは裏の部分。

つまり、私のお楽しみの時間だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ