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必滅の魔女  作者: 坂井 ユキ
第一部 魔女と聖女
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作戦決行準備

翌日以降は、フレバンとキースが事前に集めていた情報を参考にしつつ作戦当日の動きの詳細を詰めたり、街での情報収集に時間を割いた。


まぁ、作戦についてはほぼヒギンスに丸投げしてるけど、いつものことだしヒギンスは本当に優秀だから問題ない。

私が大まかなイメージだけ伝えれば、あとはそれを細かい部分まで落とし込んでくれるからね。

部下が優秀だと楽出来て良いよ本当に。


そして、街での情報収集でも収穫があった。

それは、クラリスが私の思っていた以上に庶民からの人気が高かったこと。


ヒマリから人柄はある程度聞いていたから、それなりに人望もあるだろうとは思っていたけど、正直ここまでとは思っていなかった。


クラリスは、枢機卿の娘で次期教皇の婚約しという神聖王国の女性としては最も高貴な身分だった。

イシュレア王国で言うと、公爵令嬢で尚且つ王太子の婚約者みたいな感じかな。


そんな身分であるにも関わらず、積極的に市井に出向いては庶民の声に耳を傾けていたらしい。

そして、それだけではなく、そこで聞いたことを元に庶民のための政策を色々と献策していたとか。

その結果として、クラリスが次期教皇の婚約者として国政にも関わるようになってから、庶民の生活はどんどん楽になっていたそうだ。


ただ、その過程で一部の高官が握っていた既得権益を色々と廃止しようとしたりもしていたらしい。

今回の件はその辺が大きく関係していそうだ。

庶民のための政治を主導し、既得権益を廃そうとするクラリスは教皇一派からしてみたら邪魔で仕方なかっただろうからね。


でも、そんな庶民からの人気が絶大なクラリスが処刑される。

しかも、普段のクラリスの行いからは到底信じられないような罪によってだ。

神聖王国の実権を握っている教皇一派を恐れて声高に叫ぶ人はいないけど、庶民の教皇一派に対する不満は私達の予想以上に高まっていた。

あと一押しさえあれば爆発してしまいそうな程に。


この状況は、私の考えている今回の作戦にとっては追い風でしかない。

あとは、当日私達がお膳立てした上でヒマリがしっかりと役目を果たしてくれれば絶対に上手くいく。

そう確信出来るだけの土壌が既に出来上がっていたのは非常にありがたい。

状況次第では、処刑までの残り少ない時間で世論を少しでも動かせるように工作しないといけなかったからね。


そして、肝心のヒマリだけど。

この前の夜以降、張り詰めていたものがなくなったかのようにずっといい顔をしている。

神聖王国内では顔がそこそこ知れ渡ってしまっているからずっと宿にいてもらっているけど、とても元気だ。

まぁ、私も髪色のことがあるからほとんど宿で過ごしてるけど。

鬘だけじゃどうしてもね、不安だもん。


とまぁ、そんなこんなでクラリス救出のための準備を進めながら数日を過ごし。


いよいよ、クラリスの処刑当日。

つまり、作戦決行の日を迎えた。

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