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必滅の魔女  作者: 坂井 ユキ
第五部 必滅の魔女
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これからのこと

本日分より、第五部『必滅の魔女』スタートです!


最終章となりますので、最後までお付き合いいただければ幸いですm(_ _)m

フローリアと共に帝国を潰すことにした。


私や、私の大切な人達が平和に笑いあって生きて行く為には必要なことだから。


とは言っても、いくら私でも帝国の人間を皆殺しにするとか、そこまではさすがに考えてはいない。

なんの罪もない人々の方が圧倒的に多いだろうことくらいはわかってるからね。


あれ?これフローリアもわかってるよね?

あの子、結構思考回路がぶっ飛んでると言うか、思い込んだら猪突猛進なところがあるから。


以前潜入してハーパーを始めとする令息達を誑かしていた間者を送り込んでいたと思われるロメア家とか、そう言ったこれまでのことを主導してきたであろう連中を根絶やしにするだけなんだけど……。

イメージとしては、クラリスを助ける時に神聖王国でやったことに近いんだよね。


ちょっと心配だな。

これは後で念入りに確認しておかないとまずいかも。


もっとも、さすがにいきなり帝国に仕掛けるつもりは私にだってないけどね。


今はマーク達に帝国の現在の状況を念入りに探らせてるから、まずはその報告待ちだ。

そして、その間に私、いや私達にはやるべき事だってある。


セクメト伯爵領への引っ越しと、まずは領地を安定させることだ。

現在のセクメト伯爵領は王家直轄領だから荒れてるようなことはないだろうけど、領主が代わればどうしても多少の混乱はあるだろうからね。


私とフローリアが対帝国に専念しても大丈夫なくらいにはしておかないといけない。

その辺はソフィアがいるから、その間のことは任せちゃっても大丈夫な気はしてるんだけど。


「レミア」


「は、はい!」


私がホムンクルスの体を得てから、新しく専属侍女になったレミアを呼ぶ。


元々私付きだったうち、アーシャは侍女長としての役目がある。

私達がセクメト領へ行ったあとは、この王都屋敷の管理を任せる予定でもあるしね。


そして、ソフィアは今後は侍女の役目を離れてフローリアの補佐官として働いてもらう予定で、レイシアは今は正式にフローリア付きになった。

レイシアが私付きにしろって騒いでちょっとだけ揉めたけどね。

私が、大切な姉を任せられるのはレイシアしかいないって言ったらあっさり納得したよ。相変わらずチョロい子だ。


まぁ、とにかく。そんなわけで私付きが誰も居なくなったんで、レミアが抜擢されたんだよね。

ただ、どっちにしろ私にもフローリアにも侍女が一人ずつしかいない状況だから、誰か新しく専属に取り立てる予定だとはアーシャから聞いてる。

私やフローリアとしては一人でも構わないと思ってはいるんだけど、それだとレイシアとレミアの負担が大きくなるから仕方ない。


それにしても……。うーん、相変わらず私相手には緊張するみたい。

今も普通に声を掛けただけなんだけど、やたらと大きな声で返事をすると、ものっすごく背筋を伸ばしてる。


いや、別にここは騎士団や軍隊じゃないんだからさ……。

悪いことではないから何も言わないけど。


まぁ、この子に対しては問答無用で言葉を封じたり、母親共々毒を飲ませようとしたり色々したからなぁ。

以前のように、私を前にするだけで涙目になって震えなくなっただけでも良しとしておくか。


「そろそろ時間だよね?

身嗜み整えたいから、手伝ってくれる?」


「か、かしこまりました!」



私達のセクメト伯爵領行きを数日後に控えた今日。


ずっとこの屋敷に滞在して力を貸してくれていたミリアとカリナが、とうとう帰国するんだ。


その見送りに行かないとね。

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