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必滅の魔女  作者: 坂井 ユキ
第二部 魔女と学園
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薬草採取 1

20000PV突破しました!

ありがとうございます!!

「じゃあ、軽く休憩も兼ねてこの薬草の採取をしていきますか」


出発してまだ一時間くらいだけど、みんな普段から特別体を動かしてるわけではないし、森歩きも初めてだろうからね。

それなりに疲れてるはずだ。

別に先を急がないといけない理由もないし、開始早々無理は良くない。


「そうしましょうか」


私の言葉にエフィーリア様が頷くと、各自荷物を降ろして水を飲んだり休憩を取り始めている。


ラノベとかでよく出てくるマジックバック的なのがあれば荷物運びもかなり楽になるんだけどねぇ。

そう思って、以前魔術師団長に話してみたことがあるんだけど、残念ながら空間とかに干渉するような魔法は存在が確認されていないらしい。

まぁ、私以前にも同じようなことを考えた『流れ人』や『招き人』はいただろうから、そういう魔法があるならもう研究されてたり作られてたりするよね。


「じゃあ、早速採取しちゃいますか」


みんなの様子を見るにまだまだ余裕がありそうだったので、さっさと採取も済ませてしまうことにする。

その言葉にみんなが近くへと寄ってくるのを感じながら、先程見つけた薬草の周囲を見渡す。

うん、群生してるってほどではないけど、これ以外にも生えてるのがちらほらと見える。


「これって前に薬草学の講義で習った薬草ですよね。

えっと、名前はなんだっけ?」


お、エミリーちゃん偉い。

きちんと覚えてたんだ。


「ヤンネ……ん?違う、ヤルネ草?でしたっけ?」


「正解。よく覚えてたね」


講義で習ったのは名前とか効能だから、見た目まで詳しくは聞いてないはずなのに立派なもんだ。


「確か打ち身や切り傷に効果がある薬草……でよろしかったかしら?」


記憶を辿るようにしながら話すエフィーリア様に頷く。


「ですね。あると便利なんで、うちも任務の時とかに見つけたら必ず採っていきますね。

それでなんですけど、この木、見てください」


ヤルネ草が生えている近くに立っている木を指差す。

それ程珍しい木ではく、こういう森の中では割と見かける木だ。

ギザギザした特徴的な葉が茂っている。


「なんでかは知りませんけど、ヤルネ草ってこの木の根元にあることが多いんですよ。

ほら、葉っぱがギザギザで目立つでしょ?

だから、この木を見かけたら根元を注意して見てみるといいですよ」


「あ、本当だ!周りにもまだヤルネ草があります!」


木の周囲をキョロキョロと見回していたニーナちゃんが嬉しそうに声をあげる。


「エフィーリア様、課題だと採取量ってどのくらいになってましたっけ?」


「少しお待ちくださいね…………えっと、一束で良いみたいですね」


なるほど。

あくまでも見付けるのが目的だから、別に量はいらないってことなのね。

まぁ、特別珍しいような薬草でもないしね。

在庫は充分あるんでしょ。

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