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必滅の魔女  作者: 坂井 ユキ
第二部 魔女と学園
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サバイバル合宿スタート!

さぁ、いよいよやって来ましたサバイバル合宿当日。

これが終わったらすぐに定期試験があるという現実からは目を背け、集合場所に集まったクラスメイト達は楽しみな気持ちだったり、少しの不安だったりが入り交じった表情をしている。


かくいう私も、こういった行事は久しぶりなので少しわくわくしていたりする。

いや、結構好きだった……気がするんだよね、この手の行事。

相変わらず、日本にいた時のことを考えると何故か少し違和感が付き纏うんだけど。


「ふふっ。皆さんとても良い顔をしてらっしゃいますね」


一緒に待機していたエフィーリア様が、クラスメイト達の様子を見て嬉しそうに笑う。

今回は森での一泊二日ということもあって、普段の制服ではなく、魔法実技の時にも着ていた動きやすいパンツスタイルに身を包んでいるけど、こういう服装も似合うね。

やっぱり美少女はすごいわ。


「そうですね。各グループとも人間関係での問題もなさそうなんで、ひとまずは安心です」


うちのクラスは貴族と平民の混合グループばかりだから、多少なりともお互いに気まずさがあったりするんじゃないかと心配な面もあったけど、今見ている限りではどのグループも仲良さそうにしていて何よりだ。


これも、ナタリー達を始めとする侯爵家以上の高位貴族達が率先して動いてくれたおかげかな。


まぁ、なんか視界の片隅でフューリールーベックコンビが平民の子達を引き連れて謎の奇声をあげている気がしたけど、それは見なかったことにしておこう。


……仮にも侯爵令嬢なのに何してんだあの子達は……。

うん、本人達も一緒にいる子達も楽しそうだからいいか。


「「おはようございますっ!」」


元気のいい声に振り向けば、そこにいたのは今回一緒に行動するエミリーちゃんとニーナちゃん。

ニーナちゃんとは誘った時に初めて話したけど、それからの数日間で多少なりともコミニュケーションを取ったのもあって、私やエフィーリア様といることにも結構慣れてくれたみたいだ。


「おはよう」


「おはようございます。今日、明日と二日間よろしくお願いいたしますね」


「はいっ!精一杯頑張りますっ!」


そんな元気な二人も、今日はパンツスタイル。

うんうん、似合っていて良いね。


「サキさん、騎士様みたいでかっこいいです!」


少し興奮したように言うエミリーちゃんの言葉に、自分の服装を見下ろす。

いや、これただの近衛の訓練着なんだけど。

それに、騎士様みたいと言われたけど、私一応現役の近衛騎士だからね?


「あぁ、うん。ありがとうね。二人もすごい似合ってて可愛いよ」


苦笑混じりに返した私の言葉に、二人とも少し恥ずかしそうにしている。

そして、何故かそれを暖かい目線で見ているエフィーリア様。

なんでだ。


「はぁ~い。それでは、皆さん集まっていますねぇ~?」


すっかり聞き慣れてしまったのんびりボイスに振り向けば、またもやいつの間にか現れたナターニャ先生。

その声に集合したクラスメイト達に、今回のサバイバル合宿での注意事項を伝えている。


もちろん、私もきちんと話を聞いてはいるけど、大まかな内容は以前にナタリーから教えてもらった通りだ。

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