5.街の観光3(冒険者ギルド)
読んでくださっている方が居れば
更新が遅くなり申し訳ありません。
クレピスに連れられて今度は、冒険者ギルドに行くことになった。
少し歩くとクレピスが指を指しながら
「今日は、あまり行きたくない気分なんだがな… あそこにある二階建ての建物が冒険者ギルドだ。」と教えてくれた。
思ったより大きくて立派な建物だ、建物の中から大きな話し声や怒声が聞こえてくる。
クレピスが先頭で建物に入り続いて俺とホノカが二人並んで入る。と、室内が突然静寂に包まれ室内のほとんどの人物の視線を感じる。
人相の悪い二人組が近づいて来てクレピスの前に立ちふさがった。
お約束の新人イビリが始まるのか そう思った。
ホノカの方を見るとニコニコしてる…お兄ちゃんは、面倒事は御免だぜ
人相の悪い顔の一人がクレピスに顔を近づけこう言った
「冒険者は辞めたのか?馬子にも衣装とはこの事だな。似合ってるぞクレピス」
と、言う終わるや室内が爆笑の渦に包まれた。
「可愛いぞ~」「わははは」「似合ってるぞ~」「キャハハ」「冒険者はもう廃業か~」
「今、笑ったやつ全員エール一杯づつ奢れよ、それに今日は依頼でこんな恥ずかしい格好をしているだけだ。後で覚えておけよ」真っ赤な顔をして叫ぶクレピス 恥ずかしいからなのか怒っているから顔が赤いのかは定かではなかった。
どうやら今ギルド内に居るほとんどの冒険者は、クレピスと顔見知りの様だ。
しかし町娘の格好が『恥ずかしい格好』とは、普段どのような格好をしているんだこの娘は?
「クレピス申し訳ないがギルド内の説明をしてもらって良いかな?」
「タイキ私はね普段は冒険者らしいもっとカッコいい格好しているんだぞこんな恥ずかしい格好は普段していないんだからな」
「おぉ…そうか、俺たちに合わせて貰って悪いな。とにかく説明をお願いするよ」
クレピスも気を取り直したのかギルド内の説明をしだしてくれた。
建物の入り口から入って右の壁には、依頼書らしき紙が貼ってある大きな掲示板が有る。何人かの冒険者が依頼書を隅から隅まで見て歩いている。ある冒険者がその内の一枚を取って奥のカウンター席に向かった。カウンターには、職員らしき人がいて対応している。
長いカウンターは、途中で大きな壁に仕切られており手前が依頼を受ける場所で、壁の奥のカウンターが依頼を申し込む場所になっているらしい。
入り口から入って左側は、待合場所兼休憩所になっているようだ。数人の冒険者が何か話し合っている。壁にはこの街周辺によく出没する魔獣や普通の獣の姿をほぼ原寸大で描いてありランクと毒などの注意事項が書かれているそうだ。
大きくても低ランクの魔獣が居たり小さくても高ランクの魔獣がいる。
受付カウンターに行けばこの街の周辺やそれ以外の魔獣の詳しい情報が書かれた本が有り貸出してくれるとの事である。
《なるほど低ランク者が初めての魔獣に出くわした場合、ランクの分からない魔獣にどのように対処するかを想定しているのか》などと感心してしまった。
ホノカは、壁に描かれている魔獣を一つ一つ熱心に眺めていた。
その奥は、フードエリアになっており飲食をとっている者もいる。
飲・ん・で・い・る・者・がいる…クレピス また呑んでる…
「クレピス今日はもう呑むのやめようね」
「いや、ただ呑んでるだけじゃないんだ、冷やすと美味くなるってことを皆に解説しているだけなんだ、だから好きで呑んでるわけじゃないからな」
「はいはい、冒険者ギルドの説明は、こんな感じかな?」
「冒険者登録するなら説明するぞ」
「いや大丈夫だ1か月もすると元の世界に帰るからな。次は教会を見に行きたいな」
三人は、冒険者ギルドを後にしようと出口より五歩ほど歩いたところでクレピスが踵を返し冒険者ギルドの扉から顔だけ入れて「明日は、覚えてろよ」と怒鳴っている。よほど、笑われたのが悔しかったようだ。
次は、教会を目指しているわけだが着く前にクレピスにいくつか質問してみることにした。
「俺たちが居た世界では、教会に行っても病気や怪我は、治らない。でも、カメリアに聞いたんだが、こちらの世界の教会なら病気や怪我が治るんだろ?」
「ああ、でも風邪程度や軽傷なら薬師が薬草で作った薬を買って治すな。重病や重傷じゃなければ教会にまでは行かないのが普通だ…お布施がな…。そう言えば冒険者ギルドにも病気や怪我の治療の依頼が有るな、治療魔法が使えて依頼のランクが合えば楽な仕事らしいぞ」
次回なるべく早く更新できるように努力します。
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