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エメラルダ 濡れ衣で国を追放された悪役令嬢が幸せに生きられるように、支えようと思います。乙女ゲームの原作知識をもった転生者五人くらいで  作者: リィズ・ブランディシュカ


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第1話 エメラルダ・クオンティズ



 エメラルダ・クオンティズは外れくじを引いてしまう人物だ。


 誰もが欲しがらない残り物を手にして喜ぶような、そんな変わった女性。


 そんなエメラルダには、多くの友がいた。


 彼女の優しさに惹かれて集まったその者達は、いつでもエメラルダを助けようと考えていたのだった。





 珍しい緑色の髪に透き通った翡翠の瞳。

 エメラルダ・クオンティズは珍しい容姿をしていた。


 普通に生きていれば、ありえない容姿をしているため、人々から魔女だの悪魔だの噂される事がある。


 だが、彼女と触れ合った事がある者は、それがまったくの誤解であると知っているだろう。


 道で倒れていた者には水を恵み、困っている人に寄り添って一緒に悩める、そんな女性であると。


 エメラルダは、性格が災いして国を追放された身だ。


 王子の婚約者だった彼女は、やってもいない罪で血の涙もない悪役令嬢となじられ、断罪されてしまった。


 しかもそれを彼女が想いを寄せていた人物、王子当人から。


「エメラルダ。もうお前の顔など見たくない。この国から出ていけ!」


 王子は今頃、主人公であるどこかの国の姫と婚約して、幸せによろしくやっているらしい。


 しかし、エメラルダがたどり着いた国は、彼女を優しく迎え入れた。


 そして、名誉市民として出迎えられる事になった。


 それは、彼女が以前助けた旅人の音が、めぐりめぐって色々な人を助け、王女の目にとまったからだ。


 エメラルダは、王女に認められて、優しい国で第二の人生を歩んでいた。






 元貴族で名家のお嬢様であったエメラルダ。


 この国の市民を助けた事で名誉市民となり、ほんの少しだけ有名になった彼女は、最初に雇われた場所である宿屋にいる。


 どんなに偉くなっても、その店の手伝いをしているままだった。


 当初は、慣れない仕事に苦難していたが、今では数か月かけて立派な従業員に成長していた。


 毎日する事といったら、旅人が訪れる宿の部屋を整え、宿泊の記録をとるだけ。

 

 エメラルダはそんな日々に満足していた。


 彼女は、無欲な少女であった。


 ところが、そんな働き者のエメラルダを、心の底から労いたいと思っている者達が大勢存在していた。



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