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出会い
ぽっぽっぽ。鳩ぽっぽ
お山が欲しいかそらやるぞ
なんかおかしいな。
ランドセルをカタカタと揺らしながら
歩く通学路。
あたり一面真っ赤な夕焼けが広がり
田舎だなあと思う。坂道ばかり
ざわざわと揺れる木がお化けに見える
フルフルと頭を振って
それ
ぽっぽぽっぽ鳩ぽっぽ……
パンが欲しいか、ほれ食べろ⁇
カーンと蹴っていた小石がガードレールに
ぶつかると同時に何か声が聞こえた。
ピタリと立ち止まると目の前には赤い
鳥居。ぼっっっろいな神社やで。
内心思ったけど口には出さない。
えらいえらい。
其れにしても何か聞こえたが
なんだったのか。あたりを見渡してみるが
特に変化はない。
と思ったがガサリと神社の奥の木が揺れた
「ひんっ…!!!!!!!!」
喉の奥に言葉が張り付いて情けないへんな声
が出てしまった。目を疑った
「違う。その歌詞違う」
いやいやいやいや。ちゃうのは
アンタの見た目ちゃうの。
内心思ったけど口には出さない。
えらいえらい…………。
よく通る声で目の前の人物
狐のお面をかぶり青い浴衣を
きた少年が言う。
「そんな簡単な歌も歌えないんだ」
それがわたしと君の
君とわたしの出会いの物語




