1ー7.初クエスト!
おれとイヨが受付で説明を聞いている間、周りが何だか
ざわついてた。
「ゴリエルのやつを倒したやつがいるらしい!」
「あの初見殺しのゴリエルを倒すだと?!どんなやつだ?」
「おそらくあそこにいるやつだ」
「なんだ、まだガキ共じゃねえか。・・・嘘じゃねえだろうな?」
「そうらしいが・・・おれも心配になってきた」
ややこしい状況になっている・・・。
話を聞いたらさっさと退散しよう。
そしてシーナからギルドカードを手渡された。
冒険者はランク付けをされており、
最初のランクはFランクである。最高はSランク。
クエストの報告については、基本ギルドカードで行う。
「ooを10匹倒してきてほしい」等のクエストの場合、
ギルドカードがちゃんと倒した数をカウントしてくれる、
便利なマジックアイテムである。
とりあえず宿代を稼がないといけないので、
薬草クエスト辺りにするか。
おれはクエストが並んでいる掲示板の前でクエストを選んでいた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
後ろから声をかけられた。イヨである。
「あ・・・あの!!」
「ああ。イヨか。何か用か??」
「あの・・・私をパーティに入れて下さい!!」
「うーん。断る!」
ガーンって感じが顔にモロに出てる。
わかりやすいなこの子は。
「お願いします!一緒に連れていって下さい!」
仲間が欲しいとは思っているが、戦力になりそうな奴を
探しているんだよなぁ。
獣人にしては近接戦闘系じゃない感じだし・・・。
ちょっと難しいんじゃないかな。
「すまんな。仲間は探しているんだが、イヨだと合いそうにないんだよ」
「そうなんですか・・・。」
しょんぼりした感じで、肩をガクッと落としてうなだれている。
うーん、こればっかりはどうしようもないからなぁ。
・・・そういえば・・・?
「イヨってさ、ジョブは何?」
「はい、ネクロマンサーです。」
それを聞いたおれはビビるくらい驚いた。
なんだってイヨが、まさか。
遭遇率0%以下、仲間として見つける事自体が超困難な
ネクロマンサーが、まさかここで見つけるとは。
このゲームに転生してきて以来の1番のラッキーだろこれ。
「イヨ、お前おれの仲間になれ」
「え・・・?!ネクロマンサーでいいんですか?
いつもみんなから嫌がられるのに」
いやいやあり得ないだろ。ネクロマンサーっていったら、
最強ジョブの一角で、どこのギルドでも喉から手が出るほど欲しいに
決まっている。
「それはよくわからんが、おれはお前を必要としてる!」
それまで泣きそうだったのに、一気にニコニコして嬉しそうな
顔でこっちを見てくる。
ジロジロ見るなって。
「まあそうゆうことだから。とりあえず宿代稼ぎに薬草クエスト受けるから」
「はい!ヴァンさん!!!」
こうしてネクロマンサーのイヨがパーティに加わることになった。
◇◆◇◆◇◆◇
おれは掲示板に常時掲示してあると思われる
薬草クエストの紙を一つ取り、シーナに渡した
「このクエストを受けたいんですが」
「はい、受領致しました。数に制限はありません。取れるだけ
取ってきてください。」
おれはセレナ草のクエストを選んだ。
Fランクの中では、取ってくる数によっては
お手軽に稼ぎやすく、レベルや装備が揃っていたら
かなり簡単だ。
1番ありそうなのはあの辺だろうな。
「はい、わかりました。ちなみにモンスターの買取も
ここでできますか?」
「そちらの買取カウンターに持っていけば、やってくれますよ。」
「ありがとうございます。」
いくらかになるかはわからんが、
あの辺りのモンスターを買い取ってくれるなら、
何かの足しにはなるか。
周りの視線を感じるが、気にせずギルドを後にした。
レベルを上げまくっている時、課金アイテムの転移石を使って
自分のレベルに合わせて色々なマップを巡った。
セレナ草を取れる場所はいくつかある。
レベル30〜50帯くらいのマップ、100前後の所、色々あるが・・・。
よし、あそこでトカゲ狩りしながら集めよう。
あそこが穴場でセレナ草もよく取れるし、
あのトカゲからイヨにあのスキルを覚えてもらいたい。
こうして俺達はクエストを受け、ギルドから出ることにした。




