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はぐれ勇者の体術使い   作者: 不二子銅鑼屋
第1章:物語の始まり
5/16

1ー5.ギルド冒険者試験

ギルドの建物の2Fに、訓練所という大きな広間になっている所があった。

ここが試験会場のようだ。


その中央に、ゴリエルと言われていた試験官が待っていた。

2mくらいありそうな巨漢で、ジョブは

戦士か武闘家だろう。

見た感じ、転生すらしているか

怪しいくらい弱々しいオーラだが大丈夫か?

攻撃次第では死んでしまいそうだが、大丈夫か?


戦闘において、相手のオーラから把握できる情報は多い。

大体のレベル、ジョブ、癖などがわかり、

盗賊の上級スキルを使えば、どのスキルを所持しているか、

さらには病気の有無など、相手の情報を

戦わずして深く把握することができる。

これは戦闘において優位不利を決定付ける

重要な事だ。


ゴリエルの前までくると、上から下まで

品定めをされ、フンっと鼻で笑われた。


「今日の受験者は2人か。ひょろっとしたガキ共じゃねえか。

オーラも見た感じ大した事ねえし、あっという間に

終わっちまうぞこれ。

おいシーナ!お前もっとましな奴をよこせよ。骨のある奴が

最近は少なくなっちまったな〜〜!本当に!」


「あなたがスカウトでも何でもして見つけてくれば

良いでしょう。そっちの方が話は早いわよ」


「おれはそうゆう性格じゃねぇえんだよ。お前がよくわかってんだろうが。」

「あなたの事を何でも知ってるように言わないでください。」


受付のエルフの女性はシーナという名前らしい。


「えーと。一ついいですか」

「おうなんだ。何でも言ってみろ。」

「合格するには何をすればいいんですか?」


俺を見てゴリエルがニヤリと笑った。 また鼻で笑った後、


「そうだなぁ。俺に参ったと言わせれば合格にしてやる。」


シーナはやれやれといった感じで、俺たちから

少し離れ、後ろから見守る形になった。


まあ単純な試験だな。対人戦はとても久しぶりだ。

全身からアドレナリンが出てきた。


「おれはいつでもいいぜ。お前のタイミングでかかってこい」


良い機会だ。腕試しはワクワクする。

このゴリエルという男がどれほどの使い手かは定かではないが、

全力でいかせてもらう。


もう1人の獣人の女の子はというと、ビクビクしている様子で、

とても弱々しい。

獣人だと戦士、武闘家などの近接戦闘系のジョブがほとんどだが、

この子は珍しくそんな感じのオーラではない。

かと言って魔法使いやヒーラーのようではなさそうだが、

自分の身長くらいの樫の木でできた杖を持っている。

何のジョブだかわからんが、まあ気にする事ではない。



さてこの緊張感たまらんな!!!



おれは集中力を高め、戦闘体制に入る。

そして自分のオーラを開放した。

全身に纏っていたオーラが見違える程大きくなり、

周りの空気が一変する。


ゴリエルは驚愕した表情をみせ、

すぐさま全力でオーラを展開した。




その程度だと一撃で死ぬけどいいか?




「ゴリエル!!!!」


シーナが叫ぶと同時に、おれは飛び出していた。


風を切る鋭い音が辺りに響き渡り、

ゴリエルが反応しようとしたほんの刹那の間に、

おれは懐に飛び込んでいた。そして顔面に左フックを一発打つ。


ゴリエルはギリギリその攻撃に反応することができ、

全オーラを防御にまわし、受ける。

しかしその一発は防御されたオーラを易々と突き破り、

ゴリエルの顔面を捉えた。



バチン!!! という重い雷鳴音が辺りに響き、

2mはあるであろう巨漢が、はるか10数メートル先まで

吹っ飛んでいき、壁に激突した。



手加減はしたから、多分大丈夫だとは思うが・・・。



「ヴァンさん!イヨさん!試験は終了です!!!」


シーナはそう叫ぶと、ゴリエルの所まで一直線に走っていった。


ゴリエルは俺の左フックをくらい、白目を向いて痙攣したようだ。


さて、目を覚まして参ったと言ってもらわないと困るからな!

これでも手加減したんだから。

獣人の女の子の出番はこれからです。

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