表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はぐれ勇者の体術使い   作者: 不二子銅鑼屋
第1章:物語の始まり
2/16

1ー2.12歳の美少年

朝。

まぶたが重い。寝不足というわけでもない。

何だか長い眠りから目が覚めたような、そんな感覚である。

頭がぼんやりする。ベッドからゆっくり起きた俺は、

体が妙に小さいことに気がついた。


違和感。手足が短い。これは・・・

おれは子どもなのか?!


部屋には全身鏡があり、改めて自分の姿を確認する。

黒髪、背は高くもなく低くもない子どもだが、

顔が凄い美少年になっている。

やった!これでモテる!

鏡の前でニヤニヤと気持ち悪い顔をしていると、

向こうから声が聞こえてきた。


「ヴァン、起きているか。行ってくるぞ。」


リビングの辺りからだろう。おそらく俺の父さんの声だと思う。


おれはリビングまで走って向かった。


ーー父さんは身支度を既に整えており、これから出かける前のようだった。

隣には、執事らしきおじさんが立っている。


「ヴァン。目が覚めたか。俺はこれからフランク王国地方まで

遠征にいってくる。半年くらいこの家を空けることになる。

家のことについてはダンテに任せてある。」


「かしこまりました。ヴァン様の事は私にお任せください。

旦那様、お気をつけて行ってらっしゃいませ。」


「ヴァン。森の方まで出かけてはいけないぞ。」


そういって、父は馬に乗って出かけてしまった。


後ろ姿をぼんやり見送り、ぼけーっとその場で突っ立っていた。


「お主の父親は出かけてしもうたようじゃな。

さ〜あ!これからやりたい放題じゃ〜!」


このキャラ・・・まさか。


「神様?」


「そのとーり!お主が立派に成長するまで、執事として

仮の姿をしておるんじゃよ」

「おれは誰かに乗り移っているのか?」

「ノンノンノン。あの男がお主を拾ったんじゃ。森の中で

倒れている所をな。」

「その時の記憶がないんだが」

「転生したてで昏睡状態じゃったからのう。森で倒れていた所を

拾ってもらって、この家まで連れてきたのじゃ。

一週間お前さんは眠っておったんじゃよ」


なるほど、転生してきた時におれは意識がなかったのか。

確かに、あの爺さんと話をした最後辺りから記憶が曖昧だ。


爺さんは俺に簡単だが今の状況を説明してくれた。


俺を拾ってくれた父さんは、

ヒューイット王国の騎士団に所属しており、

指揮を執っているようだ。

そして母さんはこの間なくなったらしい。

母さんも有名な魔法使いだったようだが、国同士の

戦争中に戦死。


2人の間に子どもはいなかったようで、

おれを拾ってくれたのも

その辺が関係しているのかもしれない。

この家にいていいものかわからないが、

帰る所もないので、このまま甘えさせてもらおう。


自分のステータスを確認する。


レベルとオーラ、あと自分のスキルは把握できるが、

力、体力などの数値は不明である。


レベルは1、オーラは基礎値、あと見たことないスキルとしては

転生者というのとマジックボックスというものがあった。

後者のマジックボックスは、メインキャラで使っていた

アイテムがそのまま引き継ぎされており、

手をかざして念じると、アイテムが取り出せる仕組みだ。

レベル上げに使えそうなものがたくさん入っている。


「この転生者っていうスキルなんだけど、転生による

特別な加護が与えられるってつまりどうゆうこと?」


「これからわかる事じゃから心配せんで良い。

お主にとって良いスキルであることは間違いないわい。」


チートみたいなスキルかと思ったが、あんまり役に立たないのか?


まあ向こうで貯めた課金アイテムは山ほどあるし、

当面の方向性としてはレベル上げだな。


「お主の使命は魔王を倒す事!それとかわい子ちゃんを見つけて

きたらすぐ報告すること!」


「おい。変な使命が増えてるぞ!」


「細かい男はモテんぞぉ〜!」


ニヤニヤした目で見てくるな。それでも執事かっ。


「魔王の存在から分かる通り、お主が知っているユグドラシルオンラインとは

少し違った世界になっておる。こっちの世界でもお主は頂点になれるかのう」


確かに、魔王ってのは俺がやっていたユグドラシルオンラインだと

名前しか出てきていないし、もちろん強さなんて未知数だ。

とはいえ、基本的な所が一緒なんだったら、頂点の取り方は知っている。


「誰に言ってんだよ。向こうじゃ敵がいなくて退屈してた

ところだし。また始めからレベル上げなんて新鮮で

ワクワクしてくるわ」


「じゃ、早速レベルでも上げてくるわ〜!」


そう言って、俺は森に向かって真っ直ぐ走っていった


「ほっほっほ。死なないように頑張れよ〜!!」


こうして俺は、12歳に若返りし、1からレベルを上げ始めるのであった。

次回、初めての転生をします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ