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可食なあの娘をモグりたい。  作者: 件のアレ
1/3

うつつ

 手にした杭を抉りこむ。


「ぎ…ガっ、アあ」


 びちゃり、と液体をぶちまける音がした。

 手に伝わる、水の入ったゴム袋を押しつぶすような感触。

 いや、事実それはゴム袋だったのだろう。

 目の前の人は、すでにヒトではないナニカに成り下がったのだから。


 ――心音がいたい。


 杭を引き抜くと、支えを失ってナニカが倒れる。

 その様を見ていると、興奮して背筋がゾクゾクした。

 けど、何かが足りない。

 もっと上の快楽を、自分は求めている。

 もっと野性的な何かを、自分は求めている。

 そう、例えるなら、前菜を食べ終えてメインディッシュを待っている時のような感覚。


「ああ、そうか」


 たとえも何もない。とても簡単なことだった。

 肉食獣は獲物を仕留めた後どうするか。

 前菜を食べ終わったあと何を食べるか。

 そんな野生的/常識的なことに気が付かなかったなんて。

 メインディッシュはそこに転がっている。

 そうと決まれば話は早い。

 まずは頭を――



―――



いやな、ユメをみた。



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