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世界・頂・力祭、予選(8)

 第4ブロックの戦いを呆然と見ながらガスは呟いた。


「…予選、勝ち上がりやがったよ…」

「だと思ってた」


 ガスの呟きを聞いたフォスはやれやれとため息を吐いて言った。


「何故あの2人(あいつら)が予選上がれると思った?」

「簡単だよ。姉の方は準災害級の八又乃大蛇を倒せる実力があり、その妹もそれなりの実力があると考えれば優勝候補と何ら遜色無いでしょ?」

「だが確証はないだろ?証人は彼女ら2人しか居ないわけなんだからよ…」

「その時はその時よ父さん。私の人を見る目がなかったってことで…」

「…なんでそんなハイリスクなこと…」


 ガスが言いかけて止めた。


「父さんバッカじゃないの?これは“賭け(・・)”だよ?」

「「大きなリスクを負って大きな利益を得る…それが“賭け(・・)”」」


 ガスは呆れたように大きなため息と共にフォスと声を合わせて言った。


「その話は耳にタコができるくらいきいたさ…」

「ならよろしい」


 フォスはえっへんと小さな胸を張って満足げに言う。


「…これだからこいつを賭博場に連れていきたくないんだよ…」

「何か言った?」

「いんやな〜んにも…」


 ほどよく楽しみたかったガスはつまらなそうな顔でフォスの後を着いていく。


『とんだ博打打ちになっちまったな…やはり血は争えない…か』


 ガスは昔の友人2人の影をフォスに重ねながらフォスの後を追った。

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