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いざ捜索開始!

ピロリ〜ン

―ー称号:《先祖帰り:吸精姫(サキュバス)》を習得しました

ピロリ〜ン

――サブスキル《不老》を習得しました。

ピロリ〜ン

――サブスキル《変換:精力(粘液)→力》を取得しました。

――サブスキル《変換:精力(粘液)→魔力》を取得しました。

ピロリ〜ン

―ーサブスキル《自動再生》を取得しました。

ピロリ〜ン

――サブスキル《限界突破》を取得しました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 私は村では「神童」だの「精霊に愛された子」だのともてはやされてました。

 もてはやされるのはまぁ悪くない気分です。ただそれに見合った働きをしなければならないと考えるとまぁ…一言で言うと「めんどくさい」です。

 …で私が成人として扱われる18歳になる前日からみんな宴でどんちゃん騒ぎ。あぁ私も混ざりたい…。しかし私は「神童」としての体面もあるのでお酒はたしなむ程度で全く美味しくありません。お酒ってのはガバガバ飲むものでしょう…

 遠くで黒の鐘6回が鳴り響いています。誰がなんの目的でどこで6回4種をどうやってこの世界に鳴り響かせているのか不思議に思っていると頭のなかに聞きなれた声がしました。

 魔術を習得する際に幾度となく聞いたソレはたくさんのサブスキルをもたらしたのち静かになりました。


「さぁ神童さま18になりましたので何か一言」


 これはいい機会だと思った。


「私、旅に出るわ」

「「「「え?」」」」


 皆が呆然とするなか私は立ち上がる。


「この村にいて『主』を待っていても全くらちが明かないわ!だから来るべき時に備えて私は世界を見る!そして見知った世界を私の主に伝えたい。だから旅に出る」


 私にしてはよくまぁぬけぬけと嘘を吐けると思わなかったね。まぁいくらか本当だけど、旅に出る大半の理由は「この村はつまらない」、「退屈」と言ったものだけどね。この旅で見知った事を私の『主』に伝えて私の『主』の生活を有意義なものに変えられると思えば…。私天才か?!今私、すごい天才的考えをしてるぞ!これ本当に私か?うん私だな!嘘にしては最高のアイディアだね!


「と言うわけでこの村を今すぐ出ます!では!」


 そう言って私は着の身着のまま生まれ故郷をたったのです。寂しさ?悲しさ?一切感じなかったね。新しい世界が待ってると思うととても楽しみだもの。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「…と思っていた時期が私にもありました…」


 数日して私は気がつく。食料も持たず。地図も持たず、行く宛も定めず、ただただ草原を歩いています。

 食べ物は…


「がルルルル…」


 唸り声に気がついた。周りは広野(フィールド)ガルムと呼ばれる狼型の魔物達に囲まれた。


「あはっ♪お肉がいっぱい」


 私の言葉が通じたのか一歩後退りする広野ガルム。


「ひぃ、ふぅ、みぃ…あらあら12体分もお肉をくれるの?1人で食べるには少し多すぎるわね…いくらか干し肉か薫製にしてしまいましょうね」


 私は思わず舌舐めずりする。なぜか腰が引けてる子犬ちゃん(広野ガルム)達にむけて全方位式の初級風魔法《風刃(ウィンドカッター)》を放つ勘のいい子犬ちゃん逹1〜2匹はこれを飛んでかわす。

跳んだら空中転換できないのが陸に生きる生き物の定め…空中で「しまった」って顔をしてるかわいい子犬ちゃんは私が何するかわかったみたいね。


「正解者には《風刃》をプレゼント♪」

「ギャピン!」


 空中にて梨割り状に縦まっぷたつになった子犬ちゃん逹は大きな音をたてて地面に落ちました。


「さ、お肉お肉♪」


 そう言って風の魔力を剣の形に変えて解体を始めます。

 お母さん、お父さん、村のみんな「私」強く生きてるよ。だから心配しないで♪

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 しかし私が主と出会うまで3000年以上の歳月を経るとはこの時の私は知るよしもなかったのは言うまでもありません。


お姉ちゃんはドジなくらいが可愛いと思…「ちょっとお話しましょうか?」いや、お話したくないで…ズルズル…(鳥作者は「誰か」に連れて行かれた模様)

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