新たな出会い
さぁて新章突入?若干延長線ぽいが気にしない気にしないw
ちなみに章の名前は5話更新した時くらいに変更するつもりです。
パチパチと枯れ枝が燃える焚き火2つを中心に夕食の支度をしながら旅商人ガス・フィンデールは聞き返した。
「…ってぇと何だ?お前さんら、今まで狩猟で狩った獲物を肉を焼き、山草を食んでいたのか?!」
ガスが驚きを露にした。
養女として迎えた娘フォスは焚き火でスープを先日泉で拾った猫属の少女2人はそれぞれ火の調節をしていた。
黒髪の少女は帯刀しているが服装はどこも擦りきれており、奴隷と言われても納得出来る格好だった。
「はい。基本的にはそれで…姉が山草を私が肉を焼いてました」
「私も肉を焼きたかったんだけどねー」
「なんで焼かせてもらえなかったの?」
「試しに姉さんに肉を焼かせてみます?」
そう言って黒髪の少女は剣を片手に立ち上がり、森の奥を見やる。
「あぁ…何となく分かった気がする…まぁどうなるか気になるしすぐ戻ってこれるなら頼んでいいか?」
ガスはいうと黒髪の少女は颯爽と森に入っていく。
しばらくすると少女は所々血を滲ませながら巨大な猪を引き摺ってきた。
「あぁもうまた怪我して…」
フォスは少女に駆け寄り、回復魔法をかける。
フォスは後ろからついてきた小さい真っ赤な羽の生えたは虫類を見て首をかしげた。
「あれ?後ろのあれは?」
「…猪がサラマンダーを襲ってたみたいで…ついてきた。」
「…サラマンダーって羽有ったっけ?」
フォスは少女の言葉に疑問を浮かべながら火に近づく。
「姉さん、肉を焼いて」
「わかった。私の手料理期待しててね」
そう言って嬉々として猪の解体を始める魔術師。
「くぉーん…」
サラマンダーは剣士の足元で小さく鳴いた。
「別にあなたを助けるつもりだった訳じゃないんだから森に帰りなさい」
しっしって手で払うもサラマンダーは離れようとしない。
「…それほんとにサラマンダーか?サラマンダーは羽は無いぞ?もしかしてだと思うが…」
「出来たよぉ〜」
嬉々とした魔術師の声がガスの言葉を遮った。
読了感謝です。
皆様のアクセス1つ1つが励みになっております。