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アゲイン×2 《クロスツー》  作者: 紺堂 悦文
幕間
46/140

天国と地獄 二

 



 前に言ったはずだね。私達は天国と地獄を発見した。じゃあ、それは何処(どこ)にあるのか?


少なくともこの世界は違う。ここは天国でもなければ地獄でもない。そもそも、何処かに行けば辿り着ける、そういう場所・・ではないんだ。



 人は死にそうな目に遭ったりすると、時間を遅く感じる事があるという。——周りの景色がスローモーションのように見えた。一瞬で自分の過去を思い返した。……走馬灯というやつだ。


 なぜそのような現象が起こるのか。これについては色々と言われている。ただ、全部仮説だ。そりゃそうじゃないか? そんな事、確かな事は分かるはずがない。


 けれど、私達はその結果(・・・・)どういう事が起こるのかは探り当てた。だからといって、なにがどうなった訳でもないんだがね。



 臨死体験というのも知ってるね? ……知ってろよ。死の間際、目の前にお花畑が、あるいは暗い河原で舟に乗りそうになった。まあ、色々ある。


 ところで、あれは目が覚める瞬間に体験するというのは知ってるか?






 夢でこんな経験はないか? 高い所から落ちる夢を見て、息を荒げて目を覚ますとベッドから落ちたところだった。


 夢の中でドアの呼び鈴がうるさく鳴っていたら、目覚めると現実でも鳴っていた。



 目覚める一瞬。その時間を引き伸ばして(・・・・・・)、脳が夢を見ているらしいんだな。臨死体験もそれと同じだ。目覚める一瞬に見ているんだよ。



 走馬灯の話はしたね。夢の話もした。臨死体験の話もだ。これらは、脳が時間を引き伸ばして、一瞬を長く感じさせて起きることだ。もっとも全部が全部そうではないけどね。






 さて、天国と地獄だ。

 死の間際、(まれ)に『夢を見る』人間がいる。条件は分からない。宗教観が強い人間はそうなりやすいという仮説もあるが、別に無宗教の人間でもそうなる



 ……死の間際に見る、瞬間の夢。

 それが、自分にとっては永遠のように引き伸ばされて感じられるとしたら。その一瞬は、なんて呼ばれるのだろう。




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