二次元っ!!!!!
でも、可愛いなぁ~
三次元のまどかともめている、二次元のかなこを見ながら、俊介はぼんやり思った。
レアとノーマルの違いだろうか?それとも二次元と三次元の違い?
俺、二次元の娘の方がよくなっちゃったのかな?
かなこをポンヤリと眺めている俊介に、横にいるまどかが気がついた。
まどかが俊介の胸ぐらをつかんで言った。
「まさか二次元の方が女の子はいいとか思ってるんじゃないでしょうね。それともレアだから?もーっ、くやしーっ!」
かなこがニヤニヤしながらふたりを眺めている。
「しょせん、ノーマルはノーマルってことよ。アハハ!」
「あーっ!くやしーっ!」
はじめは悔しがっていたまどかだったが、ふと目つきが変わった。
まどかは断りもなく、俊介の唇に自分の唇を重ねた。
えっ!
俊介の心臓は臨界を超えて高なった。
まどかが顔を上げると、かなこの映っているモニターを、勝ち誇ったように睨んだ。
「あなたにこれができる?二次元さん」
「くっ、くやしーっ!」
画面の中で、かなこが、まわりのぬいぐるみや雑貨をモニターに投げつけながら暴れている。
「くそーっ!私もそっちに行ってやるーっ!」
俊介の部屋の壁や床が微振動をはじめた。やがて、部屋の中の空気が風が吹くように動き始める。そして、部屋の隅に、グリーンに輝く空間の割れ目が出来た。そこから三次元のかなこが、ぴょこんと現れた。
「ふふふ、これで俊介は私のものよ。何しろ私はノーマルじゃなくて『レア』なんだから」
うん、確かにまどかより可愛い…
まどかが俊介の胸ぐらをつかんだ。
「あっ!今、あんた、かなこのこと、私よりかわいいと思ったでしょう!」
「しょうがないじゃない。それが歴然とした事実なんだから。なにしろ私とあなたは、レアとノーマルなんだから」
おほほほほっ…。かなこが笑い続ける。
「もう、いい加減にしてくれ!」
俊介が怒鳴った。
「二次元に帰ってくれ!」
「わぁっ!」
俊介は、かなこの背中を押して、空間亀裂に放り込んだ。
「君も帰れ!」
俊介は、まどかの背中を押した。
「嫌っ!私、三次元の方が楽しいっ!」
まどかが力いっぱい抵抗した。
「わっ、わぁーっ!」
二人でもみ合った勢いで、俊介とまどか、二人とも、空間亀裂に飲み込まれてしまった。
空間亀裂が消え、無人の部屋だけが残った。




