彼女が三次元になったっ!
近未来
課金制のノーマルやレア、スーパーレアの
二次元女の子と部屋でコミュニケーションする世の中
俺の女の子が三次元にやってきたっ!
「おはよーございますぅ!ご主人様!」
…
「お・は・よーご・ざ・い・ますぅっ!」
「うっ…」
よどんだ意識の葛藤からくるうめき声が部屋に響く。
朝。いつもの光景。
画面越しに男の姿が見える。
「…あーあっ、さえない男」
まどかは心の中でつぶやいた。何でこんな男のためにつくさなきゃなんないのよ。でもそれか彼女の電子上の存在価値なのだ。
それからしばらくして、俊介が目を覚まし始めた。そこで彼は言ってはいけないことを言った。
「あーあ、レアの女の子に起こされたいよ」
そう言って寝返りをうった。
「だったらもっと課金しろっちゅーの。私は所詮、ノーマルよっ!」
まどかは、俊介に向かって手元にあったぬいぐるみを投げた。しかし、まだ起きているのか寝ているのかはっきりしない俊介には当たらずに、ぬいぐるみはモニターに跳ね返された。
「あーあっ、くやしーっ!私がスーパーレアとかだったら、もっとチヤホヤされただろ~に~っ!」
うつむくまどか。私の存在って、何なの?
いつもの朝…。
「まどかさん、だね?」
知らない声がまどかを呼んだ。身なりの整ったサラリーマン風の男だった。
「あなたは誰?」
「君、現実の俊介くんに会いたくないかね?」
「でもそんなことできるわけ…」
「いや、それができるんだ。君のいる世界を平行宇宙と見立てて、空間亀裂から君をこちらの世界に移送すれば…」
「へいこう、う、ちゅう?」
まどかが首を傾げた。
「まあ、理屈はわからなくてもいい」
男が手をかざすと、そこの空間がバリバリ音を立てて割れ、輝くひびができた。
「さあ、ここに飛び込んで!」
まどかは躊躇した。怖い!
「さあ!」
声に急かされて、まどかは思い切ってその亀裂に飛び込んだ。
亀裂を通ると、まどかは気を失った
「おはよー。俊介」
まどかは俊介の体をさすった。
「もうちょっと寝かせてくれよ、まどか」
「いーから起きて!俊介!」
まどかの方を見ると、まどかがそこにいて、俺の体を揺すっていた。
「わっ!」
俊介は慌てて飛び起きた。
「わっ!わーっ!。なんで立体で現実でいるんだよ!おまえ、画面の向こうの二次元の存在だろ!」
まどかが笑顔で答えた。
「それが、何だかわかんないんだけど、空間亀裂ってのをを通ったら、こっちにこれたのよ」
まどかが投げキッスをした。
「今日からずっと一緒だよ。何して遊ぶ?」
「わーーーーっ!なんだかわかんねーーーーっ!」




