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これは夢?現実?

ある朝、目が覚めたとき、ふと周りを見ると凄くキレイな女性がたくさん立っていた。


「…なんだ?まだ、夢の中なのか?」


その後、自分のほっぺを捻ってみるが、しっかり痛かった、何が何だかわからなくなった僕は、一旦部屋を出て父親の居る部屋に行き父親にその事を聞いた。


「父さん!!何か僕の中では部屋に女性が5人位居るんだけどどういうこと?」


父さんの反応は冷静なツッコミにしか聞こえなかった…。


「何を訳のわからん事を言ってるんだ…多分疲れてるんだ、もうちょっと寝てきなさい、今日は学校はやすみだろ~?」


僕は、ふてぶてしい顔をしながら自分の部屋に戻った。


部屋にはまだ、女性が居た、その中の天使のコスプレをした女性が僕に話にかけに来たが、それは信じられない言葉だった。


「君は、五十嵐 竜也君だね?この前君が夜に窓から月に向かって彼女が欲しいなぁって言ってたでしょ? だから来たの。」


「確かに、言った記憶はあるけどこんなの信じれないよ…こんなにたくさんの女性を目の前にどうしろと言うんだよ!!」


そのときに、その天使はニコニコしながら僕に聞いた。


「君には、後10個の願いを叶えることは出来るんだけど、君だけの願いだけだし、私の姿を見ることが出来るのも君だけだからね!?だから他の人の願い事を聞くことも出来ないし君以外の願い事を叶えることも出来ないんだよ…。」


説明が長い…多分僕の願い事は全て聞けるということだろう、しかし、10個の願いと言われてもそんなに急に言われてもどんな願いをするか自分自信では整理がつかない…、僕の外見から変えれるかどうか聞いてみた。


「天使さん、僕の外見を変えれるなら僕を凄いイケメンにしてください!!」


天使は、両手を組んで何か呪文のようなものを唱え初めた。


「恋の神よ私は五十嵐 竜也との契約に成功しました、彼の願いを叶えたまえ、彼をイケメンにしてください!! 」


…何だ?体が暑くなってきたそして、フラフラになって僕はその場に倒れた…。


「フ…やっぱり神様もこんな願いをしたから怒ったんだ、僕は神様に殺されるんだ…。」


少しすると、目が覚めた…地獄かと思ったが自分の部屋と解って安心するが…、まさかと思って洗面所に行って鏡を見た瞬間…僕は現実を受け止めるしかなかった…。


「天使さん!!まるで別人みたいだよ!!それにちょっと筋肉質になってる、どう?この体!!」


「素敵だと思います!!それでは、どの女性とお付き合いしますか?しかし、一人を選ぶと他の女性は貴方の目の前と記憶からは完全に消去されます、よく考えて選んで下さいね?」


ここに居る女性は、1人目は黒髪でスタイル抜群の女性、そして2人目は黒髪で少し背の低めだが、ボッキュンボンなスタイルの女性、3人目は茶髪で少し気の強そうな女性4人目は黒髪で少し天然系が入ってそうな女性最後に4人目はピンクの髪でテンションの高そうで引っ張って行ってくれそうな女性だ、こんな中から選ぶのは難しすぎる、僕は1人づつ話をしてみることにした。


「そこに並んでいる女のと1人づつ話することは可能かな?」


「出来ますよ、では女の子達?彼と1対1で話してきてくれるかな?」


「わかりました、では行ってきますね」


女性達は1人づつ僕の横に座って話をすることになった、しかし、凄く美人なために凄く緊張する。


「竜也君でしたね、初めまして!!私は、安希子っていうの、よろしくね?竜也君はいつも何をしているのかな?」


「僕は…専門学校に行っててマッサージ師の勉強をしているよ、休みの日はほとんど家でゲームしてるか、漫画を読んでるよ。」


…全ての女性と話をした結果僕は、4人目の女性の幾美という女性に決めてそれを天使に伝えた、その瞬間他の女性は僕に手を降りながら、スーっと消えていった、その日から僕と幾美との生活が始まった、もちろんその女性は周りの人にもその姿を見ることが出来る、まずは、父親にどういう風に説明するかだ。


「幾美さん、ちょっと父親にばれないように外に出てからチャイムを鳴らして、竜也君の彼女です!!遊びに来ましたって言ってくれるかな?」


幾美さんは足音をたてないように玄関に行き音を殺しながら外に出た、そしてチャイムがなった。


「ピンポーン♪ピンポーン♪」


「はーい、ちょっと待ってくださ~い。」


父親はドアを開けるなりびっくりしたような声で声を裏返しながら話していた。


「ここここ、こんな可愛い女の子が…家にな、何か用かい?」


幾美はちゃんとさっき話したことが言えるかどうか心配だったのでそっと部屋から出て耳をすませていた。


「初めまして!!竜也君の彼女の幾美です、遊びに来ましたが竜也君は居ますか?」


完璧な返答だ、僕はホッとしてそっと部屋に戻った。


「竜也なら2階に居るから行きなさい。」


「ありがとうございます♪お邪魔しま~す♪」


幾美が階段を上がってくる音が聞こえてくる、さっき話したばかりだがやはり少し緊張する、僕はベッドに座っていた、幾美が父親に疑われないように部屋に入ってきたときにこう言った。


「竜也♪来たよ~!!今何してたの~?」


僕は部屋に入ってきた幾美の頭を撫でながらこう言った。


「良くできました、よしよし♪」


そして、僕と幾美の生活が始まった。

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