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温故知新~ウラバン!前史~  作者: 万卜人
大江戸共栄圏
11/15

政治

 総選挙で【大江戸党】は過半数を獲得し、与党の地位に昇った。


 囂々たる野党の非難の中を【大江戸党】は国会で「征夷大将軍関連法案」と呼ばれる新たな法律を上程し、衆議院と参議院に替わり設置された貴族院・平民院両院を通過させ、立法に漕ぎ着けた。


 ここに、新たな征夷大将軍、幕府政権が樹立したのである。征夷大将軍は全国民による選挙で選出されるとされる。


 事実上の大統領制である。つまり民主的な封建制であった。初代征夷大将軍に選挙されたのは、徳川家の裔と名乗る人物であった。


 もっとも、征夷大将軍に昇った徳川宗家の人物と称する履歴は相当に怪しく、実際の徳川家子孫は、この騒ぎに無関係であった。


 知事は藩主と呼び名を変え、県は藩となった。和服の常用が当たり前となり、急速に、それまで盛んだった明治、大正、昭和の風俗の流行は、廃れていった。全国民は、一斉に江戸時代へと回帰していったのである。


 一方、日本以外では、日本語の急速な普及が進んでいった。


 かつてラテン語がヨーロッパで、漢文が中華圏で共通語であり、大航海時代にスペイン語、そのスペインをトラファルガー海戦で破ったイギリスの英語が世界共通語になったように、日本語がそろそろ世界中で、必須の外国語となっていった。

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