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何か気づいたら、デスゲームの主催者講習に参加させられていた~ビデオ会議で開催すな~

掲載日:2026/10/26

 俺は気が付くとデスゲームの主催者講習に参加させられていた。


「さて、君たちよく集まってくれた。それではビデオをオンにしてもらえるか?」


 でもさ、なんで説明がビデオ会議なんだよ。自宅から参加出来るようなセキュリティじゃダメだろ。バイトの面接のつもりだったのに、招待リンク手打ちしたらミスっただけで参加出来ちゃったよ!!


「マイクはまだミュートにしてある。説明の後、質問の時間を設けるので、その時に挙手のスタンプを送ってくれ」


「では、説明を始める」


 そう言ってすぐ、画面共有が始まった。


 誰でもわかる!!! 円滑なデスゲームの進め方!!!


 虹色文字に太字と斜め文字まで入っている。センスのかけらもない。黒ずくめの恰好なんだからせめて黒文字であれ。


「まず初めに、近年、デスゲーム主催者が減少していることについて説明する」


 ここ5年のデスゲーム主催者数が円グラフでまとまっている。


 しかも数字の記載なし。いや分からんて。折れ線グラフか棒グラフにしてくれ。


「これらの主な原因は、現地での臨場感あるデスゲームの説明中に、参加者からの集団リンチにあったことが原因とされているが、実際は違ったのだ。主催者の死因についてまとめたものがこれだ」


 ☆主催者の死因ランキング☆


 5位 ヘリコプターからかっこよく登場しようとして落下死

 4位 ゲーム内容の説明のためにロシアンルーレットを実演し、見事被弾

 3位 反感を買った参加者からの集団リンチ

 2位 ゲームを難しくしすぎて、ゲームが終わる前に老衰

 1位 ギャグマンガ世界線じゃないのに、爆発オチを採用した


 何でこんなにポップなんだろう。というかバカすぎるだろ。そもそもギャグマンガ世界線ってなんだよ。なおも説明は続く。


「このように涙ぐましい死因の数々であった。そこで我々が考えた対策がこれだ」


 1.トランポリンの装着。落下死とリンチを防ぐ効果がある

 2.ロシアンルーレットの廃止とそれに代わる新しいゲームの創出

 3.主催者に支給する武器を銃からハリセンに変更。単体攻撃から範囲攻撃にすることで集団攻撃に対応する


「以下の3点だ。2の新しいゲームについてはこれから説明する」


 トランポリンは設置しろよ。装備したら動きにくいだろ。後ハリセンじゃ人は死なん。


「ハリセンでは死なないと思った方もおられるだろう」


 お。まさかここに来て初めてまともなことを言うつもりなのか。


「続いて、新しいゲームである、なんでやねんゲームについて説明する」


 なんだそれは。ハリセンを使いそうではある。


「名前の通り、相手の発言であったり、行動であったりにツッコミどころがあるときに、ハリセンで相手を叩いて、なんでやねんと言うことで、相手になんでやねんポイント、通称NPが溜まる」


 ふむ。


「そして、NPが一定数に達するとそいつは爆発する。そういうシステムを開発した。そうすることでデスゲーム視聴者にも楽しんでもらいやすいだろう」


 なんかすごい技術ではある。


「また、主催者は、ハリセンなしかつ、なんでやねんと言わずとも、ツッコミどころを見つけたら、相手にNPを付与できる。映像越しでも可能だから、直接攻撃も受けずに済む。あ、ちゃんとツッコミどころかは公正なAIを開発してあるので安心してくれ」


 なるほど。確かに納得のいくシステムだ。


「それでは質問タイムに移る」


 挙手をしてみる。


「18番のお前。ミュートを外したので発言していいぞ」


 当ててもらえた。


「その、今画面越しに司会者さんにNP9とついているのですが、今もカウントされているのですか?」


「あ、あぁ。そういえば試験運用でシステムをつけっぱなしにしていた。確かNP10で爆発なのだが......」


 いや、なんでやねん。そんな危ないのつけるなよ。


 あ。NP10に。


 司会者は大爆発をした。


 爆発オチなんてサイテー!!

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