第十八節 捜査二日目 ⑥再会
「エドモンド!」
うーん…誰だよこんな時間に。
「エドモンド!起きろ!!お嬢様が…」
「お嬢様!」
俺はばっとベッドから飛び起きた。
反射とは恐ろしいものだ。
「が……どうしたんですか?」
俺を呼んでいたのはスティーブさんだった。
「見つかったんだ!」
スティーブさんは俺の両肩を掴んで言った。
一瞬の間。
「ほんとに?」
確認するようにスティーブさんに尋ねる。
「ほんとだ。偉そうに兵団を呼べだのなんだの言ってる、変な少女が少年と一緒に保護されたと連絡があった。」
うわーーーーーーー。
お嬢様だ!
「迎えに行きます!」
「すでに旦那様が向かっている。お前には知らせた方が良いだろうと思ってな。」
うわーーーーーーー。
「じゃあ、待ってます。」
俺だけでなく、使用人一同夜中に起きてお嬢様をお出迎えする準備を始めた。
ところで、
「お嬢様はどこで見つかったかご存じですか?」
スティーブさんに尋ねると、王都から馬車で1時間ほどの郊外の集落だと教えてくれた。
案外近くにいたみたい。
じゃあ、そんなにかからず戻ってくるだろう。
甘いものなんか食べたいんじゃないかな。
お腹へってるかも…
考えることはみんな一緒で、厨房を覗くとシェフたちが何やら準備をしていた。
なんだかんだで、お嬢様は使用人からは受けがいい。
変だし、偉そうだけど、意地悪なわけでも理不尽なわけでもないし。
ソワソワしながら玄関ホールで待っていると、ドアマンが扉を開けた。
そこには、渋い顔をした旦那様がいた。
……
え?…お嬢様は?
旦那様は玄関ホールに集まっている使用人たちを渋い顔で見回すと、にかっと笑った。
「我が家の至宝が戻ったぞ!」
と言って、隠されるように旦那様の後ろにいたお嬢様を自分の前に促した。
「お嬢様!」
お嬢様の姿を確認すると、みんなわーっと万歳したり、抱き合ったり、泣き出したりと大騒ぎになった。
そんなみんなをお嬢様ははぁーとため息をついて見ていた。
さすがに疲れてそうだな…。
「とりあえず、こんな時間に起きているんだ。温かいお茶と甘いものを持ってこい。」




