六話 『子供と別れ』
あれから、俺と菜月はお互いに好きだと言うことを確かめて、たくさん触れ合うようになったりした。
――ある日のこと
菜月が急に話があると言ってきた。
「浩人、実は前から思ってたことがあるの」
真剣な表情でこちらを見つめて言ってきた。
「私達、結婚してから半年経じゃない。だから、その、そろそろ子供が欲しいなと思ってるんだけど浩人はどう?」
「俺も子供が欲しいけど、その、菜月はいいの?」
「こっちから聞いてるんだからいいに決まってるじゃない。」
菜月がそんなことを言ってきた。
でも、本当に先に進んでもいいのだろうか。
いや、ここで躊躇ったら前と同じ関係になってしまうかもしれない。
そして俺らはベットに行きあらゆることをした。
何をしたかはご想像にお任せする。
でも言えることは、あれがで...
秋になり俺たちの関係は順調に進んでいった。
俺と菜月は沢山夫婦らしいことや、今までやってこなかった行為を最近ではするようになった。
「浩人。子どもが何人ほしいとかあるの?」
「んー。三人くらいかな」
三人くらいほしいと言ったら、菜月も同じだと言ってくれた。
――とある日の朝菜月が少し話があると言ってきた。
もしかしたらと思ったらそのまさか意外なことだった。
「あのね、私最近浩人が知らない女の人と歩いている人といるの見かけたんだけど、あの人だれ?」
――私、天音菜、いや佐藤菜月は、11月3日の午前10時ごろ夫である浩人が知らない女性と楽しそうに会話をしながら歩いているのを見た。
私はそれを見てとても嫉妬した。
だって、あの子スタイル良いしなにより、胸だって私の方より少し大きい。私よりあの子といる方がよっぽど楽しそうに見えた。
私は家に帰り明日浩人に聞いてみようと思った。
一緒に歩いている子誰なの。と聞くと浩人はこう言っていた。
「ただの、従妹だよ」
従妹?じゃぁ、私の勘違いだったの。とても恥ずかしい。
――俺は、先日従妹と買い物に行っていたら、偶然にも菜月に見られていた。
それを見た菜月は不倫したのではないのかと勘違いをしていた。
それを聞いて菜月は顔を赤く染めていた。
「大丈夫?顔真っ赤だけど。」
「なんでもない。」
小さな声でそう言った菜月は俺から見たら恥ずかしかったんだなとか可愛いなと思った。
それからはとてもいい関係でいてそれとなく距離も少しずつ縮まっていて、体の関係にまでなっていた。
まだ、結婚して一年も経っていないのに、お互いそれを望んでいるからなのかとてもいい感じで進んでいる。
もしかしたらこのまま子供とか生まれて関係が順調に進んでいくのかなとそう思っていた。
―― 浩人、私たち離婚しましょ。
菜月に突然そう言われた。
なぜだろうか。
俺は何かしたのだろうか。
俺は色々考えても答えが出せなかった。
彼女はとても真剣な顔でこちらを見つめて言ってきた。
「浩人。あなた最近帰りが遅いのはなんで?」
「それは、最近仕事とかが忙しくなってきたんだよ」
「嘘よ。私見たんだから。あなたが他の女の子遊んだり、ましてやホテルまで入っていたのを私は見たんだから。」
「俺ホテルなんて言ってないし、女の子となんて遊んでない」
「こっちには証拠があるのよ。」
そう言って彼女は俺がほかの女の子とホテルに入っていく写真を見せられた。
俺は驚いた。だって、自分にそっくりな人がそこにはいたから。
もしかしたら、菜月はその写真の人物を俺と勘違いをしているのではないのか
俺は菜月に誤解だと言おうと思ったが、まともに話を聞かずに荷物をまとめて家から出ていった。
そこから俺の生活は一変した。
また、菜月がいない生活になってしまった。
関係はとても順調だった。
でも、菜月が証拠として見せてきたのは、会社の同僚の榎本寿だった。
なんとかして誤解を解くために俺は、全力で誤解だと言い張れる証拠を集めることにした。
俺は菜月の事が好きだ。だから、菜月とは離婚なんてしたくない。
でも、俺はこれからあんなことが起きるなんて、この時は思ってもいなかった。