3.5話『日記』
別れというのは突然やってくる。
一番推していた人が急にいなくなったり大切な人が突然いなくなったらとか。どいう形であれ別れというのは突然にやってくるもの。
でも、例外がある。
もしかしたら普段通りの生活ができないと伝えられたら、誰しもが無理だと思ってしまう。でも、奇跡は起こる時がある。
推しが「卒業します」といって、卒業を取り消したり、戻ってくる事もある。
普段通りの生活ができない体になってしまうと言って、意識が戻ってリハビリをしたら生活ができるようになりましたも、稀にあるかもしれない。
でも、やはり大切な人がいなくなったり、卒業したりしたらと思うと少し不安になってしまう。
まだ、卒業して欲しくないとか、逝かないでとか。
なにが言いたいかというと、別れというのは突然やってくる。だから、自分が後悔のないように、推したり、仲のいい人と思い出をたくさん作れば後悔があまりなく送れることができる。
その為に悔いのない自分自身が思う最善の行動を取るべきだと思う。
実際に、俺は菜月が入院してから、こいう事を考えてしまう事がある。
推しの卒業は悲しいが、それ以上にほんの数日一緒にいただけでも、推しが卒業すると言った感情とまったく違っていた。
でも、その人を笑顔で送ることができるだろうか。
例えば「◯月◯日に卒業します。」と発表して、その当日になったらみんなはどういう言葉をかけるだろうか。
多分ほとんどの人が「今までありがとう」とか「一緒にいて楽しかったよ。元気でね」などと別れを惜しむ人達や卒業しても元気で過ごして欲しいなどと言う人がいる。
色々な想いが人それぞれにある。
身近にいる人もこれらに当てはまるかもしれない。
でも、その時にかける言葉は違うと思う。
別れを惜しむ人、号泣する人など様々だろう。
俺も菜月がいなくなってしまうかもしれないと考えてしまうと、涙が零れてくる。
もっと色んなことをしてあげたかったなとか、喧嘩なんかしないでもっと仲良くすれば良かったのかななんて思ってしまう。
悔いのないようにもっと接すれば良かったなとも思った。
たくさん思うことがいっぱいあった。
じゃあ、一体悔いのないようにしていくのはどうすればいいか。
答えは決まっている。
悔いのないようその時その時の時間を大切にする事、そしてその人との思い出をなるべく沢山作ることだと俺は思っている。