プロローグ『結婚生活の始まり』
――最悪なことが起きた
大広間に親と座っていた彼は扉が開く方向を見た。
彼はその顔を見た瞬間に目を大きく見開いた。
ただ、その人が彼にとってあまり会いたくなかっ
た一人でもあった。
ーーお前は何故ここにいるんだ?
彼は唖然としていた。同じく彼女も彼と同じ表情
をしていた。
だだ、二人は小さい頃からの幼馴染なので
すごく気まずい雰囲気となってしまった。
「あら、お二人とも知り合いなの?」
彼のお母さんがそう言った。
そして、彼の親と、彼女の親が分かったように
頷いて彼のお母さんがこう言った
「じゃあ、あとは若いお二人にお任せします」
と言って部屋から出ていった
ただただ、気まずい空気が流れるだけだった。
そして、彼と彼女が思った事は
ーーなんでお前なんだよ
と二人は心の中でそう思った。
そして、彼が口を開いてこう言った。
「まぁ、親同士が決めた事だし仲良くやっ
ていこうぜ。あまり親を困らせたくないし」
「そうね。私とあなたの親は会社の知り合い
で、成り行きみたいな感じで決まって、私は
あまり賛成ではないけど、親が決めた事なら
私はあまり否定はしないかしら」
とだけ彼女は言った。聞く限りだとあまり
乗り気ではないらしい。
親が決めたからしょうがなく結婚してあげ
ると彼女は言っていた。
勿論彼も同じだ。あまり親同士が決めた結
婚は勝手すぎるけど、親が困る顔を見たくな
いし、彼は彼女のことが好きではないけど結
婚をしたら、親も安心できるのではないかと
彼は思った。
彼女達は、絶対に同棲をさせられると思っ
ており、その生活での決まり事を今決める事
にした。
「じゃあ、一緒に住むならあったてのルー
ルを決めましょう。
その一 寝る部屋は別々
その二 食器洗いは自分のだけをする事
その三 親に怪しまれないようにデートは必ず
一週間に一回は行う
その四 ゴミ捨ては交代制で行う
で良いかしら?」
「あー。それで、良い」
と二人は同棲にあたってのルールを決めた。
まだ夫婦同士と決まってはないが、どこか
違和感が少しあったのを二人は感じていた。
その違和感というのはやはり、”政略結婚“
というのが二人は少し違和感を抱いていた。
まぁ、二人はこれからも支え合って生活
していく...
まず、二人はお互いの事を好んでいない
のでそもそも、支え合って生活をしていく
のは当分ないように感じる。
少し例え話をさせてもらおう
私は二人に、二人は気が合うのでは?と
言ってみたとしよう。
多分二人は息をそろえて
“そんな事は絶対にない”と言うだろう。
そして、二人は紆余曲折ありながら生活
をしていくと思う。
ーーなんで、俺はこいつと結婚なんかし
ないといけないんだ
ーーなんで、私がこいつなんかと結婚な
んかしないといけないのよ
そいう感情を抱きながら生活をしていく
と思う。
この関係がいつまで続くのかはもしかし
たら四年後かもしれない。いや、もっと先
になるかもしれない。
でも、いずれかはお互い受け入れる時が
くるかもしれない。
誤字報告受け付けております!!
少し、誤字報告についての注意があります。
漢字で書けよと思う場面があると思いますが、
それは、私が意図的に書いていないと察して
くれると嬉しいですが、あまりにも漢字にし
た方がいい場面でひらがなを使っていました
ら、誤字報告の方をお願いします。
脱字の方もありましたら、報告していただけ
ると幸いです。
尚誤字では無い報告が相次いで来ましたら
ブロック等の対処も致しますが、当面の間
誤字報告の受け付けを中止させて頂きます
誤字報告は、誤字と脱字、ここは漢字にし
た方がいい場面でひらがなにしてい場合の
みでのご利用をお願い致します。