表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐女子の私は異世界で何故だか百合百合しています  作者: 街田和馬
第1章「陰鬱」
11/20

Ex.2 シヴの手記II

 最後の宿主候補が見つかった。


 最初にあの歪な存在に実を与えてからもう五十年も経ってしまった。


 これで、この私が自らの身に宿す権能は残りひとつとなった。


 これだけは、私以外の何者とも親和性を持つことがない。故に、この権能だけは私自身が地に降りてじっくりと育むとしよう。


 他の権能の宿主は、自分の居場所を見つけた。古代遺跡、海底洞窟、火山、古城、無人島、旧都市、廃墟、或いは氷河。


 あの世界に権能の存在を受け入れられるほどの時空矯正値をもつスポットは数えられるほどしかない。


 もしかしたら肩身の狭い場所で一日のほとんどを過ごすことになるのかもしれない。でも、拠点がどこになろうと関係ない。私は、そこに留まっているだけでは権能を育てることができないからだ。


 私に残された権能は“超越”ーーその極地へと辿り着くことができれば、私の前に困難が立ち塞がろうとも、それは意味をなさなくなる。


 しばらくは、私以外の何者の干渉も許さないこの空間ともお別れだ。


 きっとまた、数十年後に……


 


次からは、第二章の開幕です。

お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ