表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

〜上島、面接相手にしどろもどろ編〜

「か、加藤さんですかぁ?」

声が震えてる。しかも東北訛りみたいになってるし・・

「・・は、はいそうでつっ!」

向こうも声が震えて東北訛りみたいになってる。加藤は加藤でもこれじゃ加藤茶だな・・しかも緊張でパックのコーヒー強く掴み過ぎだし。

俺はなんとか冷静を保とうと思いながら言葉を返す。

「こ、ここじゃなんなんで良かったらち、近くのハミレスに行きませんかっ!?」

声が震えてるし、ファミレスをハミレスと言ってしまった。しかも語尾がなんか喧嘩口調・・

「そぅでずね!」

向こうは先程より更に緊張したような声を出してきた。もはや東北訛りの域を越えていた。

「じ、じゃ、行きましょうか・・」

声は震えてるが、さっきよりは普通に言えた気はする・・2人で近くのファミレスに行く。お互い煙草は吸わないので、店員から禁煙席に誘導される。

席についてもお互い何を喋っていいのか分からず沈黙・・

沈黙は苦手な性分なので、こちらから話を切り出す。

「な、なんか注文します?」

声が震える以前にファミレスに来たのだから何か注文するのは当たり前なのに、変な質問をしてしまった。

「コーヒーにしようかな」

さっきの声は震えは何だったんだ!?てな具合に彼は普通の口調だった。「さ、さっきもコーヒー飲んでましたよね・・?」

俺は相手の取り方によっては失礼に当たる質問をぶつけてしまった。

「あれは別腹で・・」

女みたいな事を言う奴だな・・

「じゃあ自分もコーヒーにしようかな・・」

彼と同じコーヒーを選ぶ。慣れたのか、声の震えは自然と収まっていた。

で、店員を呼び2人揃いコーヒーを注文。ドリンクバー扱いなので、セルフでコーヒーを注ぎに行く。

「お先にどうぞ・・」

面接官らしく、紳士的な態度をかざす。

「あぁ、どうも・・」

彼はこちらに軽く会釈をし、コーヒーを注いだ・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ