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〜上島、今後の活動に不安を覚える編〜

内容はこんな感じだ。


〜ひとひらの葉っぱ〜

私達は病んだ人々の心に温もりを与える為にこの仕事を始めました。

お悩み聞きます。

私達が力になります。

精一杯の誠意と言葉を込めて!

ちょっとでも気にしてもらったら下のホームページを覗いて見て下さい

※(URL)


返事が来たらいいな・・2人の思いは一緒だった。


その3日後、彼から自分のPCにメールが来たとの連絡を受けた。

いつも通り、電車に乗り彼の家へと向かう。まだ4回目なのに、長い期間、同じ事を繰り返している感覚を受ける。

それだけ精神が充実してるって証なんだろう。俺はそう確信した。

そして、行き慣れた彼の家へ到着。

玄関のインターホンを押すのも慣れた。彼もインターホンを押してから玄関に出向くまでの時間が心無しか早くなっていってる気がする。

でも、そんなの言えやしない。

彼の部屋に入り、例のメールを拝見させて貰う。

メールにはこう書かれていた。


始めまして。○○市に住むミユキと言います。中学3年生です。完全に信用してるワケでは無いけど、あまりにも生きてるのが辛くてメールをしました。私を助けて下さい・・


こんな内容だった。やっぱ怪しいと思われてんだな・・それよりも文体から見て、かなり深刻そうな感じだ。

「ひとまず返信しようかと思ったんだけど、一応上島さんが側にいた方がいいと思って」

一応かよ・・でも、俺を1番偉い責任者と認めてくれている事実には悪い気はしない。

「まぁ、メールしてみようか・・」

俺はおぼろげな口調で彼に返した。

メールを入力する。


始めまして。ひとひらの葉っぱの方へのアクセスありがとうございます。ひとまず逢って話を伺いたいと思うのですが、都合のいい日と時間帯を教えて下さい。こちらから出向きます。ちなみに怪しい団体じゃ無いんで、それは安心して下さい


〜ひとひらの葉っぱ〜

社長 上島良平


そしてメールを送信。

「メール返してくれますかね・・」

彼はどことなく不安げが表情だ。

「返してくれるとは思うけどな・・せっかくメールくれたんだし」

実は俺はメールを返してくれるかどうかよりも、本当に苦しんでる人々の手助けが出来るのだろうかという不安の気持ちで一杯だった。

いざ、こういう局面に立たないと現実感というのは湧かないもので、すごい重圧感が心身にズッシリと乗り掛かる感触を感じた。

「金稼ぎなんて考えるような状況じゃねぇぞ・・」

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