〜上島、自己紹介編〜
俺の名前は上島良平。みんなからは普通に上島って呼ばれてる。
思い出したらさ、学生時代は苦痛だったよ。名字が上島ってだけでさ、扱いがダチョウ倶楽部の上島並なんだから。
よく学校の廊下に非常ベルがあるじゃない?大抵、
「押すな」って書いてるだろ?なのに周りは俺に向かって
「お前押すなよ!絶対押すなよ!」って過剰に注意してくる訳さ。
つまり
「押せよ」って事なんだろうな。
後はアツアツのおでんかなんかが給食に出た時は最悪だったね。
だって無理矢理、口開けられて食わせられるんだもん。しかもそれに俺がキレたら皆が喜ぶんだぜ。本家のリアクション通りだから。
普通誰だってそんなのやられたらキレるだろ・・いくら本家の上島だって、テレビじゃ無いところでそんなのやられたらキレるに決まってるしよ。
まぁ俺が学生時代のバラエティ番組ってのは、今のバラエティ番組よりもかなり過激だった訳で、しかも多感な小・中学生がそれ見たら実際にマネもしたくなるわな。
さすがに高校に進学してからはそういうのは無かったけどね。
まぁ、そこそこレベルの高い進学校てのもあったし、大半の生徒はいい大学に進む為の勉強に必死でバカバカしくてそんな事やってられ無かったんだろ。
でもいい大学へ進む道を断念したような一部の生徒の中には、俺に
「ダチョウ」や
「熱湯」ってあだ名をつけて呼んでた奴もいたけど。
ま、高校生っても未成年のガキには違いないからな・・いい年こいても精神が幼稚なおっさんやおばはんも実際いる訳だし。
で、大学に進学したらさすがに名字でイジラれる事は無くなった。
ちなみに他の連中が早稲田や慶応やMARCHやの大学行く中で、そんなに有名じゃない2流と3流の間のようなレベルの大学に進んでしまった俺・・
ま、明らかに自分の勉強不足が原因なんだけどね。