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プロローグ

至らないことだらけの駄目文になると思いますが、暖かい目で最後までよろしくお願いします。

 聖暦2019年4月2日 PM5:30―――――――


「血まみれのお客様、困りますっ」


「私のことならお気をなさらずに……」


 冒頭で見苦しいが、私は血まみれになりながら(株)ハロー社へ訪れた。


 この会社は魔法細工のオモチャで子供に夢と笑顔を送り届ける表向きホワイトな会社だが、裏では何をしているのかわかったものじゃないブラックな会社で有名である。私が知っている限りでは魔導兵器の売買やら密輸、プロの傭兵部隊の派遣等……。


 魔法細工のオブジェを飾ったエントランスロビーを通り抜けようとしたら受付嬢に声を駆けられた。

 私は一刻も早く戦争をしたいというのに。


「頭の出血が止まらないお客様っ、本日はどのようなご用件で?というか本日の営業時間はちょうど終わったんですけど……」


「そんなこと私には知ったこっちゃありませんね。どうせ残業でてっぺん越えるのでしょう?」


「そそそそそんなことございませんよぉ!! 弊社へいしゃはクリーンでホワトニングなんですから!! 残業したとしてもちょこーっとだけなんですから!! ちょこっと5時間程度だけなんですから!!」


「はいはい、そんな必死にならなくてもいいのですよ。そんなことよりも小太郎様はどこですか? 会わせなさい」


「いえいえお客様、そんなことよりも出血酷いですよ。本当にどうされたんですか?まずは手当てした方がよろしいかと……っ!!」


「えぇい、うっとおしいですね貴女。放っておいてくださいな」


 私の行く手を阻む受付嬢を押しのけて奥へ進んでいく。


「というか、お客様アポは?」


「アポですか?」


「社長と面識あるようですが会うご予定は入れていただけましたか? それがないと面会できない決まりになってるんですから!! えっへん……っ!!」


 えっへんじゃない。

 ぺったんこな胸を強調されても悔しくないのだが。仕方ない、返り討ちにしてやろう。私も腰に手を宛てて胸を反らし言い放った。見よ、私のバストは受付嬢より大きいBサイズだ!!さらにCも射程範囲内だから!!


「あぁ、アポなら5年前に取ってますよ」


「くっ、私より大きい……」


 さあ、膝まづくがよい。


「ぶ、ぶっぶー! そんなもん時効なんですからー!!」


「ちっ」


 しかし、彼女の心はまだ折れなかった。

 まな板みたいなおっぱいと掌で隠れるサイズ感のおっぱいの小競り合いはエレベータ前まで繰り広げられた。私のバストはまだ成長期であるが受付嬢は希望なんてなかった。


 あれ? 私何しに来たんだっけ??


「あ、イケメンのお客さんっぽい方が……」


「え、本当ですか!?」


「嘘です。はい、さよならー」


「わ、私を騙したな!! この小娘がぁああああああああああああ!!」


 私は受付嬢を突き飛ばしエレベーターへ乗り込んだ。

 素早く最上階のボタンを押し、素早く<閉>ボタンを押してお辞儀して見せた。お別れの挨拶は可憐に、淑女の嗜みを忘れずに、そして敵への敬意も忘れない。


「これは戦争なのですよ、クラリス」


 私は鏡に映る血まみれの自分に言い聞かせた。

 エレベーターは最上階へ到着し扉が開いた。そこから一本の通路が伸びて社長室へ続いている。まるで今から魔王城の最深部へ攻め込もうしているみたいなプレッシャーだ。


 心臓がドキドキ跳ねている。鼓動の音が煩くて立ち眩みや目眩がするほどの重圧を感じる。

 だけど、私はここで立ち止まっているわけにはいかなかった。重たい足を動かし熱風が渦巻く通路を通り抜け、巨人でもビクともしなさそうな重厚な扉を勢いよく開け社長室へと入っていった。


 玉座……じゃなく、社長椅子に腰かけ、デスクに脚を乗せた社長がいた。私と2つしか歳が違わないお行儀の悪い先輩がゲームをポチポチしていた。

 私は今からこの悪魔のようなヒトと悪魔のような契約を交わすのだ。

 これは、私のクソッタレなクソゲーみたいな人生に終止符を討つ物語である。





☆――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





 聖暦2019年4月8日 AM7:00―――――――

 日本で唯一魔法を学べる聖都魔法学園の新入生を乗せた魔導列車が東京駅から出発した。約1時間、東京から南下して広い海に浮かぶ英雄島に到着する予定だ。


 英雄が生まれ育ちここに英雄が眠る島。


 それが英雄島の由来であり、英雄が通った魔法学園があるとしても有名で誰もが憧れそんな学園で学べることへ誇りに思う生徒もさぞ多かろう。

 最早、伝説と化した魔法学園へ夢と希望と不安を抱いた彼らはほんの少しの海原の旅を満喫していた。


「もし? ここが空いているのですよ、ボケーッとつっ立ってないでおかけになったら??」


「あ、うん。ありがとう」


 声を掛けられた女子生徒は腰を下ろした。列車内、ずっとうろうろしていた女子生徒を見るに見かね声を掛けた。席が他に空いていなかったのか他に誰か知り合いを探しているのかは不明だが。


 対面し合う二人の目と目が合う。これが記念すべき高校の友達第一号ってやつなのかもしれない。


「私はクラリー=フォーレ。ふつつかな者ですが気軽にクラリーとお呼びくださいね」


「ええ、よろしく。アタシはリア。落垣おちがきリアよ」


 青春の1ページが今ようやく始まり出した。


「しっかしあれよねー。こんな乗り物まで用意する学園って豪快というかお金の無駄遣いというか凄いを通り越して呆れたというか……アタシ達これから凄いところに入学するんだって改めて思うと少しばかり肩に力入っちゃうわね」


「うふふっ、ここの学園理事長はお金の亡者で使い方も豪快だっていう噂は本当でしたね。海の上を線路も無しで走しらせる魔道列車で出迎えるとは粋な計らいじゃないですか。このあとの入学式セレモニーもたいへん楽しみで仕方がないのです」


「コレを超えるパフォーマンスはアタシには想像できないわ。それよりさ、クラリーってどこ出身なの?そっちの方が気になるわ」


「私のくにですか?私は聖英国出身ですのよ」


「あー、あそこ出身なんだ。どおりで漂う雰囲気が他の生徒と違うと思ったわ。あそこの人達ってみんなエレガントで憧れるのよね~」


「いや、それは夢見すぎですから。何もオーラを感じさせない空気みたいな一般人も普通におりますのよ?」


「軽く酷いこと言ってるわ、この子……それより、ソッチにも立派な魔法学園あるでしょうに、なんでコッチきたの? やっぱり英雄に憧れてってクチ?」


「まーそれもそうなのですが私はロマンを求めにやってきたのです!」


「ロマンってアンタねぇ……」


「ほら、ここって噂のあの人が通ういわくつきの学園でもあるじゃないですか。リアは知ってますか?噂のあの人」


「噂程度には知っているわ。高校生にして魔法細工のオモチャを売りさばくやり手の若社長。しかし裏では魔導兵器の取引とかもしていたり暗殺されても死なないもう嘘か本当かよくわからない噂のあの人のことよね……??」


「えぇ、その噂のあの人です。私の勘だとセレモニーで何かやらかすのだと期待しておりますの!」


「あーありえるのか、そういうのも……困ったな。アタシそういうのあんまり興味ないっていうか、ちょっと苦手なんだよね……いや、ぶっちゃけ嫌いだわアイツ」


「あははー、リアは手厳しいですね」


 アイツ呼ばわりするほどに嫌いなのだろう。あの方と知り合いなのだろうか。それともただ世間で騒がれているように否定派の部類に入っているだけなのだろうか。


 ちなみに、最近もビルの屋上で暗殺されかけたというニュースが流れていたようだ。


「じゃあ、次は私が質問する番ですね。リアのお(くに)も教えてくださいな♪」


「ん? ああ、アタシは日本出身ね。ただ母さんが聖英国で父さんが日本で、まあだから私がハーフだけど」


「オー! リアのお母様は私と同じ郷の方でしたかー! これはテンション上がりますねー!!」


「お、おう……一旦落ち着こっかクラリー」


「これが落ち着いてなんていられるでしょうか! リアがとても美しゅう顔をしている理由がわかったのですから!!」


「う、うつくしゅう……?」


「きっとリアはお母様似ですね! そりゃモテるのではないでしょうか!!」


「え? ん~、ま、まあ一部の人達にはモテてすぎて困ってるかな~。あははー……」


 たぶん異性からじゃなく同性にだろう。百合な人達にウケがよさそうな雰囲気を醸し出していて、ハーフの顔立ちによく似合う金髪は綺麗であり、触りたい撫でたい頬ずりしたいの三拍子を兼ね備えている恐ろしい子だ。


 見栄を張ってアタシ若干モテてますよアピールを出すところがまた刺激することさえ彼女は気づかない。


「リア、正直に言いましょうか。リアはずばり同性から絶大な支持を受けているのです!」


「ギ、ギクー……っ!? なにそれ知らない!!」


 リアは嘘が下手なようだ。


「シラをきっていいのですか? そういう場合に役に立つアドバイスが一つありますのよ?」


「ふ、ふーん、なにそれ……??」


「それはですね、さっさと誰かと付き合ってしまうことです。そうすればしつこく迫ってくる輩もいなくなるでしょう」


「そんな簡単な話じゃないというか簡単に言ってくれるわねぇ……」


「あら? なら、試してみましょうか?私とリアが付き合うってのはいかがでしょうか?? お試し期間は3ヶ月間なのでーす♪」


「げっ、クラリー……アンタもそっち系だったの!?」


「うふふっ、ジョークです。ちょっとからかってみただけなのです」


「もう、そういう悪い冗談はやめてよね。ビックリするじゃない」


「えぇ、今はまだ……」


「え……」


 などとイジり甲斐のあるリアであった。


 だが、リアは真に受けて警戒しては雷系統の魔法を掌からバチバチしてきたので、そろそろからかうのはやめた方がよさそうだ。


「ほ、ほら、コレを1本あげるから今の話はなかったことにお忘れになってくださいな!」


「ふ~ん。ポッキィを1本とは愚かなりね、クラリー」


「わ、わかりましたっ、残りは分け合って一緒に食べましょっ!!」


「わかればよろしい!」


 魔導列車内で大惨事が起きることはなかった。それからポッキィを摘み合いつついろいろ話し合った。そんな最中、できればリアとポッキィの両端からお互い食べあっていくポッキィゲームをしたいなどとは言えなかった。

 そして、ついに……


「むむっ、これは……!??」


「どうしたのクラリー……??」


「大事件ですよリア……もうポッキィがなくなりかけて……ハムハムハム……ついに最後のポッキィめが!リアはお菓子何か持ってきてありませんか?」


「私は急いで家を飛び出してきたからお菓子買ってる時間もなかったの」


「ohーそうなんですか? それはとても残念です。リアをここに座らせたのもお菓子持ってそうな女の子だと思ったからでしたのよ?」


「それってヒドくない!?」


「クスクス、ジョークですよ。ですが、本当に困りました。お口が寂しいです」


「この食いしん坊め」


「小腹が空けば魔力も上手く練れないものです。言い換えれば小腹だとしても満腹中枢を満たせば魔力を順活路が活性化して、より高精度な魔力も練ることができ魔法の威力も絶大なものになるのですよー」


「それなんて満腹中枢って感じだわ……」


「へぇ、そりゃ面白い話しやないか自分」


 などと話していたらリアの後部座席に座っていた関西弁を喋る少女がひょこっと顔を出してきた。手には京都限定宇治抹茶味ポッキィを持っていた。


「ウチは木船京きふねみやこや。よろしゅうに、ほらこれあげるさかい自分の云う満腹中枢満たしとき~」


「あ、ああああああありがとございますのよ~!」


 もうバリバリむしゃむしゃ宇治抹茶味ポッキィで満腹中枢満たすしかない。リアが呆れ顔で京はケラケラ笑っていた。これが青春の2ページ目なのか、こうやってどんどん友達が増えていくってことなんだろう。


「京は京都出身なの?」


「そーや。昔はそこそこの名家やってんけどぉ……まー今は妖怪退治屋っちゅうしょっぱい商売してるわー」


 後ろで一本結びをした黒髪の毛先をイジりながら肩を竦める京。泣きボクロが同世代より大人なびた印象を与えていた。


「オー妖怪は実在するんですか! 本物見てみたいでーす!!」


「そんな興奮しなや、自分やったら悪魔ぐらい見たことあるやろ?いや、縁のないもんは一生見れんもんやけどな」


「ネトゲでならよく知っていますがモノホンは見たことがないのでーす。おお、どうか一度だけでいいから雪女と身の毛のよだつ混浴してみたいのでーす!!」


「どんな趣味しとんねん……っ!?」


「クラリー、アンタってやっぱり……」


 やっぱり、何だろうか……この先を言えるものなら言ってみようか。


「そ、それよりネトゲとかするんだ? クラリーは何やってるの?」


 リアは話題を変え私の魔の手から逃れた。


「私が今ハマっているのは<MOGU×HIME>ですねー。アレはロマンを詰め込んだ超大作でーす! 私の生き甲斐でーす!!」


「へぇー奇遇ね。アタシもソレやってるわ」


「へー噂のあの人は嫌いなのにですか? アレってあの方が手がけたゲームですよ」


「そ、それはそれ、これはこれよ……ほ、ほらっ、敵を知るのにはまず情報収集が基本でしょ?」


「はあ、よっぽどリアはあの方のことが嫌いなんですね。それは悲しき事態なのですよ……」


「それで敵の策略にまんまとハマってネトゲにのめり込んだってオチやろ自分? ウチはそういうのよくわからんけど課金なんぼしてん?」


「う、うっさい! 絶対に教えないわよ……!」


 隠すことかいな、と怪訝な顔をする京。誰でも皆、闇を抱えて生きているのだ。お金の闇を……


「ちなみに私は時間と金はいくらでもあったので自分やパーティーのランクを上げるのに30万ほどはつぎ込みましたわ!!」


「そんなドヤ顔でいわれてもこっちはドン引きやけどな……」


「………」


 それほどまでのゲーム愛なのだ。愛はお金で買えないと誰かはいうけども、愛があればゲームに注ぎ足すお金を無限大である。


「クラリー、ちなみに聞くけどランクどれくらい? ID教えてくれたりできる?フレンドになろうよ!」


「いや、そもそも自分らリアルな世界で魔法使えるのにファンタジーなゲームする必要あるんか?」


「妖怪退治屋の京には私達の気持ちなどわかるもんですか! モンスターと戦うロマンを求めて何が悪いんですか! しかも私はちゃんとした魔法が使えないんです!!」


「なんでキレてんねん!? いや、妖怪退治にロマンなんてないんやで??」


「はい、リア。私のIDです♪」


「うん、ありがとクラリー♪」


「うわ、ウチは完全スルーや……」


 非現実は現実よりも非情であった。


「リア、私はランク90のモグリ姫です。<モグリーズ>というパーティも作っているのでよかったら仲間にもなってくださいな」


「え、モグリ姫ってウソっ、こんなことって……!?」


「どうしたのです?」


「ク、クラリー……アンタがモグリ姫?? アタシ、林檎将軍よ!!」


「え、リ、リアが林檎将軍~!? 私達はすでに戦友であったのですね!!」


「えぇ、そのようね!! お手伝いのルクシードさんは元気にしてるの??最近すっかり顔出さなくなったけど……」


「オー、奴も忙しい身なのでーす。ですが、我々モグリーズのポーション製造機は奴以外に誰にも勤まりませーん。なので今度また徹夜させて作らせておきますねー」


 なんやモグラやらリンゴやらお手伝いさんやら愉快なゲームやな~、という京の感想はさて置き、まさかモグリーズのパーティーメンバーと出会う日がくるとは思っていなかった。これも運命のイタズラなのだろう。


「あのっすみません!! 話し割って入って!!」


「お、おう?突然なんや自分……??」


「あなたじゃない、そっちの2人に用があるの!! 姫様、将軍様っ!! 私がプラチナ猫だよ!!」


「「えぇ、アンタ(貴女)が猫ぉっ!!?」」


「あーなんやこの疎外感。置いてけぼり感がハンパないで……」


 通路を挟んでちらちらこちらの話を盗み聞きしていた、プラチナ猫こと白矢衣鶴しらやいづるとも出会った。ウェーブのかかった茶髪に胸がこの中で一番大きいのが特徴的。恐ろしいパイ乙兵器を隠しもったおっとり系ニュータイプだ。


「衣鶴、こっちへ来てちょっとその乳を揉ましてくださいな。これは姫の命令ですよ」


「あ、ウチも触ってええか? ええよな? ほな右乳はいただくでー!」


「ふえぇええええええ!?」


「こらっ、クラリーはともかく京も悪ノリすなっ!!」


 友達とワイワイして心躍らす。夢と希望に満ち溢れた青春を謳歌しようと……私の笑顔は引きつっていないだろうか。

 肩をぶつけあい、おっぱいの感触に浸りながらも笑顔とは裏腹にパリん何かが私の中で割れる音が連続していった。それは屈辱の笑顔……ドロドロと妬み恨みの感情が渦巻いていく。心がとても痛くて悲鳴をあげている。


 生まれてくる子は親を選べず……血を選べず、家柄を選べず、理不尽なもので他人より劣れば欠陥のレッテルを貼られ不良品の烙印を押され……腫れ物のように扱われるように屈辱な時を過ごしことなど彼らにはないのだろうか。クソゲーみたいな時を過ごし、これからもクソゲーな人生を歩むことなんて誰も思っていないかのように夢見て希望を抱いている……

 だから、ここを選んだ。


「わーお、皆さん見てくださーい!! 英雄島が見えてきたのでーす!!」


 最近になって改名された人工島。

 英雄島には都市があり街があり、上空から見下ろせばアルファベットのCの形をしていて約三分の二が都市で形成されている。残り約三分の一が魔法学園の広大な敷地で魔法塔がそびえ建っているのが有名である。


「アレが聖都魔法学園……」


 ねぇ、ルクシード……

 聖英国第3王女、クラリス=E=クラウンは英雄になれない。


「全てが白いなー。文字通り<白銀の世界>やで」


 そんなことはわかっている。


「ふぇええ、姫ぇ……お乳はもう勘弁してぇ~~~~!??」


 だけど、彼らの笑顔を壊してでも、彼らを利用してでもこのクソッタレな人生にピリオドを打つつもりだから。賽は投げられた。後戻りはできない……

 しかし、彼らは何も知らず、知らされず……しばし明日まで良い夢を。

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