第8章 蠅野レイの地上大冒険 〜まさかの再び地下!新迷宮編〜
夜桜の下、笑い転げる女子高生たちと蠅野レイ(イケメンVer.)。
しかし――
この公園には、彼らも知らない秘密の入り口があった。
「そろそろ帰ろっか〜」
「眠い〜!」
と荷物を片付けはじめたそのとき。
柚葉がベンチ裏で、
不思議な鉄のフタを見つけてしまった。
「え、なにこれ……マンホール?
なんか……開く……?」
ギギギギギ……
錆びた音が月夜に響く。
蠅野の複眼(イケメンVer.)がギラリと光った。
「……待ちなさい!!
その下は……っ!!」
しかし遅かった。
開いたマンホールからは、
真っ暗な縦穴が口を開け――
「きゃーーー!!!」
柚葉がバランスを崩して、
そのまま真っ逆さまに!!
「柚葉ーーー!!」
「わーー!!」
慌ててまどかも華も飛びついたが、
結局3人まとめてズルズル落下。
「お嬢様方ぁぁぁぁぁ!!!」
蠅野も飛び込むしかなかった。
ドンッ!!
数分後――
ドサドサドサッ!!
4人は見知らぬ地下空間に放り出されていた。
暗く湿った空気。
壁に浮かび上がる無数の模様。
そして――
遠くで響く謎の機械音。
「……ここ……どこ……?」
まどかが恐る恐る立ち上がる。
蠅野は背中の翅を震わせ、
低い声で呟いた。
「……まさか……
伝説の第二迷宮……
『忘却のアンダーグラウンド』……!!」
「ちょっと待って!!
また迷宮!? 地上に帰ったんじゃなかったの!?」
華が半泣きで詰め寄る。
柚葉は逆にワクワクしていた。
「やっばー! 何ここ!? またお宝ある!? スイーツある!?」
蠅野の顔(イケメンVer.)が引き締まる。
「……お嬢様方……
この迷宮は一度入れば、
無事に出られる者はごくわずか……
覚悟は――」
「え、またショッピングできるの?」
「……できます。」
「じゃあオッケー!」
こうして――
まさかの二度目の地下迷宮探検が
幕を開けてしまったのであった――!




