第7章 蠅野レイの地上大冒険 〜公園で深夜女子会トーク編〜
夜桜の下。
コンビニで調達した花見団子と温かい缶ココアを囲んで――
蠅野レイ(イケメンVer./ハエ)は
まどか・華・柚葉とまさかの深夜女子会に突入していた。
「……いや、だからさ、
まさか公園で再会するとは思わなかったから……!」
まどかが桜餅をかじりながら笑う。
「蠅野さん、ずっと地上にいたの?
迷宮に帰ってないんだ?」
華が興味津々で尋ねると――
蠅野は缶ココアを両手で持ち、
哀愁漂う声で答えた。
「……戻れなかったのです……
この地上で私の新たな居場所を探しておりました……」
背中から翅がチラッと見えたが、
誰もツッコまなかった。
「居場所って……結局、スイーツ屋めぐりしてただけじゃん?」
柚葉が容赦なく突っ込む。
「ぐぬ……! だって人間界のスイーツは
あまりに魅惑的で……!」
蠅野の複眼(イケメンVer.)がキラキラ光った。
「蠅野さんって……
結局何がしたいの?」
まどかの素朴な質問に、
蠅野は桜の花びらを一枚手に取った。
「……この地上で……
私は人間たちの『笑顔』を集めたいのです……
それが迷宮で生き延びた証……
そして私がハエとして生きる意味……!」
「……なんか……かっこいい……?」
華が小さく拍手した。
「でもさー」
柚葉がにやりと笑った。
「どうせまたスイーツのためでしょ?」
蠅野は缶ココアをゴクリと飲み干し――
「……否定は……しません……!」
3人は腹を抱えて大笑いした。
夜の公園。
桜吹雪の中で、
ハエと女子高生たちの奇妙な絆が
ひっそりと深まっていった――。




