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「新宿迷宮女子高生」   作者: 南蛇井


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第17章 さらなる迷宮 ―ファッションの迷宮へ!

「……まさか……」


蠅野ハエは複眼をぎらつかせながら言った。


「最深域のさらに下層……

ここは―― 『ファッションの迷宮』……!」


「ファッション……!?」

華が思わず素っ頓狂な声をあげた。


三人の前に広がるのは、無限に続くランウェイ。

煌めくスポットライト、鏡張りの壁、空中に漂う大量のハンガーとドレス。


そして空中には、

トルソーに着せられた無数のド派手コーデが

ゆらゆらと舞っている。


「ようこそ……『ファッションの迷宮』へ……」


ふわりと現れたのは――

羽根扇子を持った巨大マネキンたち。


そのマネキンが機械音でしゃべりだした。


「迷宮を突破する条件――

『流行の最先端を纏い、完璧なランウェイを歩ききれ』」


「……何それ……!!」

まどかが思わず声を裏返す。


「つまり……ダサかったら帰れないってこと!?」

華が絶望の顔になる。


柚葉は目をキラキラさせてマネキンたちを見ていた。


「着るの!? これぜんぶ着れるの!? 着たい着たい着たい!!」


「お嬢様……これは非常に危険です……

もしもファッション警備隊にダサいと判断されれば……

即、永遠の迷宮送りに……」


蠅野が汗をたらしつつ忠告する。


「だから何その無駄に厳しいシステム!!!」

まどかのツッコミが虚しく響く。


マネキンが手を叩くと――

三人の前に自動でハンガーラックがゴロゴロと押し寄せてきた。


キラキラのドレス、メタルのジャケット、

和洋折衷の謎コーデ……奇抜すぎるものばかり!


「どうする……どれを選べば……」


華がラックの前で固まる。


蠅野ハエは大きな羽音を立てて言った。


「お嬢様方……ここは私を信じてください……

私、ファッションには――

虫並みのセンスしかございません!!」


「役立たずだーー!!!」

三人の絶叫がランウェイに響き渡った。



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