表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「新宿迷宮女子高生」   作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/35

第15章 蠅野レイの正体が徐々にバレる!?

「……こちらです、お嬢さん方。」


蠅野レイの低く艶のある声が、白い迷宮に心地よく響く。

三人はフラフラになりながらも、彼の背中を追いかけていた。


「……すごい……何百本も道があるのに、迷わないなんて……!」

華が感心していると、


「……蠅野さんって……普段は何してるんですか……?」

柚葉がうっとりと聞いた。


蠅野は後ろを振り返り、魅惑の微笑みを浮かべる。


「私は、迷える者を出口へ導く存在です。

いつもこうして……誰かを導いています。」


「……あのさ。」

まどかがそっと華に耳打ちした。


「気のせいかもしれないんだけど……あの人、時々『ブーン』って鳴ってない?」


「え……言われてみれば……」


二人がじっと蠅野の背中を見ると、

彼の襟元から何やら小さな翅のようなものがピロリ……と覗いていた。


「……あの……蠅野さん……背中のそれ……」


華が勇気を出して指を差した。


「おや……これは失礼。」


蠅野はスッと襟を整え、翅を隠す。


「少々、羽織りが乱れてしまって……気にしないでください。」


「……羽織り……?」


しばらく歩くと、迷宮の壁に沿って

小さな液体が点々と落ちているのに気付いた。


「……これ……」


まどかが指でそっと触って匂いを嗅ぐ。


「……くさっ!?」


華も鼻を近づけて青ざめる。


「えっ……これって……ハエが止まったときに……」


「……蠅野さん。」


まどかが睨みつけた。


「あなた……ハエじゃないの?」


蠅野は一瞬だけ固まったが――

すぐにキラリと笑った。


「お嬢さん……細かいことは気にしない方が……

人生、楽しいものですよ?」


「ごまかした!!!」


しかし柚葉だけは、鼻を真っ赤にして怒鳴った。


「違うもん!!

蠅野さんは蠅野さんだもん!!

ハエでもイケメンはイケメンだもん!!」


案内人ハエの正体が露呈しつつある中――

三人と一匹(?)は、ついに迷宮の最後の扉へと辿り着こうとしていた――!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ