7-37 イルミの正体2
ああああああああああああぁ! 更新遅れてすみません!
事前に上げておいたストックが尽きました……。
先日書いていたようにホロライブを見始めたのですが、ゆくホロくるホロ(年越しの公式配信)で話題に上がっていたGTA(ホロライブの箱イベ、グランド セフト オート)を見始めたら止まらなくなり時間が溶けちゃいました! あっはっはっ!
いやぁ、ゲーム配信とか見る質じゃなかったのですが、ある程度知ってる人だけがいるサーバーでわちゃわちゃしてると楽しく見れますね。TVで言うと多分逃走中とかを見てるような感覚です。
……と、言い訳失礼しました。
時間ないですが章終わるまで途切れず更新出来るように頑張ります!
「マザー? マザーだって?」
目の前のマザーを名乗る少女を改めて見る。
マザーという響きと機人族を作ったという話からなんとなく巨大な存在をイメージしていたのだが、その姿はイルミよろしく小さな女の子といった感じだった。
一方で快活な子供という印象の強かったイルミに対して、マザーの纏う雰囲気はこちらを納得させるのに十分だった。
大人びているというのか、余裕があるというのか……そう、包容力があるように感じられるのだ。話したこともないのに何を言っているんだって感じだけども。だが、その雰囲気と違って見た目はやはり小さな女の子なのだ。脳がバグりそうだ。
服装は白と紺色が主体のカラーリングで軽度なヒラヒラが付いている、どことなく近未来的な印象を持つ服装で、所々にダイヤの意匠がちりばめられているのが特徴的だ。
下はミニスカート丈だし、なぜかへその部分だけダイヤ型に穴が開いていて見えるようになっているのに、手袋をしている所為なのかどことなく上品にも感じられるから不思議だ。脳がバグりそうだ。
ただ、頭の上にいくつかダイヤ型の物質が円を描くように飛んでいてくるくると回っていたり、腰の辺りにもいくつか浮いているので、人間というよりは機人族という印象が強いのも確かだな。あれって武器だったりするのだろうか?
うん、総合的に見てマザーと言われれば信じてしまうだけの要素は十分だ。ここまでの流れを考えても流石に偽物という事はなさそうだが……。
「カミン、俺からするとマザーと言われればそう見えるんだけど、どうなんだ?」
「……私はマザーと実際に会った事がない。だから姿を見ても断言は出来ないが、恐らくマザーではないかと思う。しかし、私はケーブル接続までして確認している。あの時は間違いなくマザーではなくイルミだったはずだが……」
「……それってつまり、途中でイルミと入れ替わってたって事? じゃあイルミはどうしたの?」
「回答、心配は無用です。カミン、あなたと直結したのは私で間違いありません」
「そんな……ということは私ではマザーのダミープロテクトを超えということか」
「……ってことはイルミは架空の機人族で、マザーが演じてたって事か」
……目の前のマザーがイルミのキャラを演じていたと考えると……凄いな。別人格を疑うレベルだ。そんな事を考えていると俺の考えを察したのかマザーが説明を始めた。
「否定、イルミは架空の存在ではありません。過去に実在した私の子供です。私はネットワークから子供達の情報を得ています。その情報をもとに機体を構築、思考パターンから言動まで完璧に模倣する事が可能です。例えば……こんな風にな」
目の前のマザーが再び光ったかと思うとカミンさんの見た目に変化した。そして、すぐにまた光ると元の姿に戻った。
「あぁ、今のこの姿は私の本来の姿です。意味もなく子供達を模倣する事はありません。確認、これで私がマザーだと信じて頂けたでしょうか?」
マザーはマキリスの特徴を人格まで含めてコピー出来るんですねぇ。
いやぁ、何だか掌の上で転がされている気がしますよぉ。
……配信の見過ぎで書いてる内容が医院長の声で再生される……。




