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SSC ホーリークレイドル 〜消滅エンドに抗う者達〜   作者: Prasis
マキナウォルンデイズ 第七章~マキリスエスケープ~
420/445

7-32 アイドルのゲリラライブは伝統だよねー!

どうも、Prasisです!

今年も遂に大晦日! 最近ちょっと変にテンションが上がっちゃってますね!

最近友人の勧めでホロライブの動画を見始めまして、せっかくの長期連休の時間が溶ける溶ける。

皆さんはいかがお過ごしですかねー。

ちなみにPrasisの推しは白上フブキさんです! 完全にビジュから入りましたが、お声もヨロシイ、話も上手い。白髪とケモミミって最高かー!?

「色々とたまった鬱憤(うっぷん)を晴らしてやりますから、どんどん来ると良いのですよ! 飛んでるだけの(まと)がうちの射撃(しゃげき)(かわ)せるとは思わない事ですね!」


「いっくよー! それそれそれ!」


「よっ、はっ、このくらいなら大したことないわね。相性も悪くないわ」


 フォレオの銃撃とシルフェの矢、フィアの(くさり)であっさりとドローンは落とされていく。どうやら耐久性は大した事がないようだ。俺の電撃(でんげき)でも簡単に落とせるな。


 (おそ)い掛かって来るドローンはミサイルを撃って来たり機関銃(きかんじゅう)連射(れんしゃ)してくるが、全然脅威(きょうい)にはならない。


 銃撃(じゅうげき)威力(いりょく)は俺達なら楽々(さば)ける程度だし、この程度なら片手間で問題ないな。


「さっきからドローンが来るばかりでロボットは(おそ)ってこないな。俺達が入って来たばかりの辺りじゃ道一杯(みちいっぱい)にいたんだけど、この辺はあんまりロボットがいないのか?」


「いや、確かに港に比べればこの辺りには少ないが、それでもここまで見かけないことはあり得ない。陽動が上手く機能しているみたいだな」


 カミンさんの言葉に遠く離れた上空を見上げた。そこにはあの拠点(きょてん)にもあった飛空艇(ひくうてい)が十分に間隔(かんかく)を開けて(いく)つも飛んでいた。


 その飛空艇(ひくうてい)の上からは空中に映像が大きく投影(とうえい)され、デカデカとアイドル衣装(いしょう)のイルミの姿が映し出されていた。


 そう、事前に撮影(さつえい)しておいたイルミのライブ映像を各地で流しているのだ。

 作戦を聞いた時はそんなものがロボットに通用するのかと思ったが、イルミが絶対に大丈夫だと言って(はばか)らないのでそのまま作戦に移ったのだ。


 あんなのが本当に機能しているんだな。機械の星なのに、不思議だ。


「やっはー! マキリスアイドルのゲリラライブとあってはロボット達も見過ごせないよねー!」


 そんな事を(さけ)びながらイルミは持っていたバットで近寄って来たドローンを殴り飛ばした。殴られたドローンは道沿(みちぞ)いの建物にぶつかると|盛大《せいだいに爆発した。


 うーん、アイドル……なんだよな? アイドルの武器がバットでいいのか?

 めっちゃ軽快にかっ飛ばしてる……。


「気にしたら負けか」


「やっはー! ん? 今何か言った?」


「いや、何も言ってないが?」


「そっか! よーし、このまま進め―!」


 どうやらあの映像投影用(えいぞうとうえいよう)の飛空挺はマキナウォルン中に飛んでいるらしく。自前で用意出来なかった分は「ガッティーノ」のメンバーがハッキングをして映像を流しているらしい。


 あの三人組、見た目はともかくとしてハッカーとしての技術は本当に高かったらしく昨日の時点でマキナウォルン中の飛空艇(ひくうてい)の内、なんと八割をハッキングしていたらしい。


 操作権(そうさけん)まで(うば)ってしまうと流石にバレるという事で投影する内容の差し替えのみに注力したみたいだが、それでもマキナウォルンは広いからな。相当な数をハッキングしたはずだ。


 本当、イルミの考えた作戦はかなり大雑把(おおざっぱ)で実現出来るか(あや)しいものだったのに、ここまでは順調に行っているのだから大したものだ。


 まさか流れている映像が昨日の宴会時(えんかいじ)に取られたものだとはだれも思うまい。ゲインさんとか衣装選びにメイクまで完璧だったからな。有能(ゆうのう)過ぎかよ。


「それで、目的の居住塔(きょじゅうとう)はどの辺りだっけ?」


「あれだ。一時の方向に一際(ひときわ)目立っている(とう)が見えるだろう。あそこが今回の目的地だ」


「あれって事は、そう掛からずに着きそうね」


「ふー、一時はどうなることかと思いましたが、思いの(ほか)敵の数は少なかったですね。案外楽に行けそうで良かったです」


「あ、知ってるよ。それって「ふらぐ」ってやつだよね?」


「んな……滅多(めった)な事を言わないで下さい。この後何かあったらうちの所為(せい)みたいじゃないですか」


歓談(かんだん)してるところ悪いがここを曲がれば居住塔(きょじゅうとう)まではすぐだ。気を引き締めてくれ」


「やー! ライブ中とはいえ、流石に居住塔には警備がいるはずだからねー! 鬼が出るか(じゃ)が出るか! わくわくするねー!」


「鬼とか蛇とか変なこと言わないで下さい。出るのはロボット、ロボットですからね」


 シルフェのフラグ発言を気にしているのか、何やら(あわ)てているフォレオ。

 しかし、期待を裏切らないというか何というか。角を曲がった俺達はそれを見たのだった。


「何! 道幅(みちはば)一杯の警備ロボがこちらに銃口(じゅうこう)を向けているだと!?」


「やっはー! 出迎(でむか)えごくろーう! イルミちゃんのご登場だー!!」


「皆、来るわよ! 防御を固めて! チェーンスパイダー!」


「絶対うちの所為(せい)じゃないですから! うちの所為じゃないですからぁ! ハイドロウォールぅ!」


「うひゃあー! この数はすっごいねー! んー、天盾(アンヘル・エスクード)!」


雷盾(カナムバリア)七重層セプテット! 止まったらいい(まと)だぞ! どうする!」


「このまま突っ込む! 衝撃(しょうげき)に備えてくれ! 両翼(りょうよく)展開! ジェットエンジン起動!」


「ジェットエンジン!? (うそ)だろ!?」


「やっはー! 突っ込めー!」


「わああああああああああああああああぁ!!」


 そして、一気に加速した俺達はそのままロボット達を巻き込んで塔の入口へと突貫(とっかん)したのだった。

戦場に歌は定番中の定番ですよねー?

ヤック・デカルチャー!


さて、次回は居住塔に突入です!

お楽しみにー!

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