7-32 アイドルのゲリラライブは伝統だよねー!
どうも、Prasisです!
今年も遂に大晦日! 最近ちょっと変にテンションが上がっちゃってますね!
最近友人の勧めでホロライブの動画を見始めまして、せっかくの長期連休の時間が溶ける溶ける。
皆さんはいかがお過ごしですかねー。
ちなみにPrasisの推しは白上フブキさんです! 完全にビジュから入りましたが、お声もヨロシイ、話も上手い。白髪とケモミミって最高かー!?
「色々とたまった鬱憤を晴らしてやりますから、どんどん来ると良いのですよ! 飛んでるだけの的がうちの射撃を躱せるとは思わない事ですね!」
「いっくよー! それそれそれ!」
「よっ、はっ、このくらいなら大したことないわね。相性も悪くないわ」
フォレオの銃撃とシルフェの矢、フィアの鎖であっさりとドローンは落とされていく。どうやら耐久性は大した事がないようだ。俺の電撃でも簡単に落とせるな。
襲い掛かって来るドローンはミサイルを撃って来たり機関銃を連射してくるが、全然脅威にはならない。
銃撃の威力は俺達なら楽々捌ける程度だし、この程度なら片手間で問題ないな。
「さっきからドローンが来るばかりでロボットは襲ってこないな。俺達が入って来たばかりの辺りじゃ道一杯にいたんだけど、この辺はあんまりロボットがいないのか?」
「いや、確かに港に比べればこの辺りには少ないが、それでもここまで見かけないことはあり得ない。陽動が上手く機能しているみたいだな」
カミンさんの言葉に遠く離れた上空を見上げた。そこにはあの拠点にもあった飛空艇が十分に間隔を開けて幾つも飛んでいた。
その飛空艇の上からは空中に映像が大きく投影され、デカデカとアイドル衣装のイルミの姿が映し出されていた。
そう、事前に撮影しておいたイルミのライブ映像を各地で流しているのだ。
作戦を聞いた時はそんなものがロボットに通用するのかと思ったが、イルミが絶対に大丈夫だと言って憚らないのでそのまま作戦に移ったのだ。
あんなのが本当に機能しているんだな。機械の星なのに、不思議だ。
「やっはー! マキリスアイドルのゲリラライブとあってはロボット達も見過ごせないよねー!」
そんな事を叫びながらイルミは持っていたバットで近寄って来たドローンを殴り飛ばした。殴られたドローンは道沿いの建物にぶつかると|盛大《せいだいに爆発した。
うーん、アイドル……なんだよな? アイドルの武器がバットでいいのか?
めっちゃ軽快にかっ飛ばしてる……。
「気にしたら負けか」
「やっはー! ん? 今何か言った?」
「いや、何も言ってないが?」
「そっか! よーし、このまま進め―!」
どうやらあの映像投影用の飛空挺はマキナウォルン中に飛んでいるらしく。自前で用意出来なかった分は「ガッティーノ」のメンバーがハッキングをして映像を流しているらしい。
あの三人組、見た目はともかくとしてハッカーとしての技術は本当に高かったらしく昨日の時点でマキナウォルン中の飛空艇の内、なんと八割をハッキングしていたらしい。
操作権まで奪ってしまうと流石にバレるという事で投影する内容の差し替えのみに注力したみたいだが、それでもマキナウォルンは広いからな。相当な数をハッキングしたはずだ。
本当、イルミの考えた作戦はかなり大雑把で実現出来るか怪しいものだったのに、ここまでは順調に行っているのだから大したものだ。
まさか流れている映像が昨日の宴会時に取られたものだとはだれも思うまい。ゲインさんとか衣装選びにメイクまで完璧だったからな。有能過ぎかよ。
「それで、目的の居住塔はどの辺りだっけ?」
「あれだ。一時の方向に一際目立っている塔が見えるだろう。あそこが今回の目的地だ」
「あれって事は、そう掛からずに着きそうね」
「ふー、一時はどうなることかと思いましたが、思いの外敵の数は少なかったですね。案外楽に行けそうで良かったです」
「あ、知ってるよ。それって「ふらぐ」ってやつだよね?」
「んな……滅多な事を言わないで下さい。この後何かあったらうちの所為みたいじゃないですか」
「歓談してるところ悪いがここを曲がれば居住塔まではすぐだ。気を引き締めてくれ」
「やー! ライブ中とはいえ、流石に居住塔には警備がいるはずだからねー! 鬼が出るか蛇が出るか! わくわくするねー!」
「鬼とか蛇とか変なこと言わないで下さい。出るのはロボット、ロボットですからね」
シルフェのフラグ発言を気にしているのか、何やら慌てているフォレオ。
しかし、期待を裏切らないというか何というか。角を曲がった俺達はそれを見たのだった。
「何! 道幅一杯の警備ロボがこちらに銃口を向けているだと!?」
「やっはー! 出迎えごくろーう! イルミちゃんのご登場だー!!」
「皆、来るわよ! 防御を固めて! チェーンスパイダー!」
「絶対うちの所為じゃないですから! うちの所為じゃないですからぁ! ハイドロウォールぅ!」
「うひゃあー! この数はすっごいねー! んー、天盾!」
「雷盾・七重層! 止まったらいい的だぞ! どうする!」
「このまま突っ込む! 衝撃に備えてくれ! 両翼展開! ジェットエンジン起動!」
「ジェットエンジン!? 嘘だろ!?」
「やっはー! 突っ込めー!」
「わああああああああああああああああぁ!!」
そして、一気に加速した俺達はそのままロボット達を巻き込んで塔の入口へと突貫したのだった。
戦場に歌は定番中の定番ですよねー?
ヤック・デカルチャー!
さて、次回は居住塔に突入です!
お楽しみにー!




