表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SSC ホーリークレイドル 〜消滅エンドに抗う者達〜   作者: Prasis
フロラシオンデイズ 第五章~クレイドルガーディアンズ~
264/445

5-22 幼き九尾巫女は順風満帆の夢を見る2

 ノインさんは薙刀(なぎなた)(かま)えた。


 そういえば、ノインさんはフォレオの薙刀(なぎなた)の師匠だったか。

 確かにその構えはフォレオのそれと瓜二(うりふた)つだ。


 さて、俺はどこまで通用する?


「行きます!」


 言葉と同時、地面を()って走る。


 両手に(にぎ)った属性刀にカナムを(まと)わせ、ステップを()みつつ右から切り掛かる。

 それをノインさんが薙刀(なぎなた)(はじ)こうとした瞬間、俺は瞬時に体を反転させて左からの切り掛かりにシフトした。


 その直後、複数の甲高(かんだか)い金属音が()り響く。


「……俺の戦い方に慣れていない初手ならと思ったんですが、あっさりと対応するんですね」


「いえ、初手の不意打(ふいう)ちはなかなか良い手でしたよ。ただ、もう少し上手くやらないといけないのです。あなたの目が不自然に動いていたのですよ。まるでどこかを気にしてるみたいに」


 不意打(ふいう)ち、そう不意打ちだ。

 俺はフェイントに合わせて、ノインさんと話している間に四方の観客席にこっそり配置していたレールガンを放ったのだ。


 しかし、それらは地面から突然無数に生えた槍や薙刀(なぎなた)によって完全に防がれてしまった。


 訓練の時に槍を降らせていたが、てっきり異空間収納をどうにか使っているのだと思っていた。だが、地面から生えてきたのを見る限りそうではないようだな。


「よっほっ! 円環剣舞(えんかんけんぶ)!」


「ふむ、数には数でという事ですか? 間違っているとは言いませんが、数で(まさ)ることが出来ないならじり貧なのですよ!」


 (あい)も変わらず、竹みたいに地面から生えてくる無数の槍を回避(かいひ)しつつ空へと飛びあがり、何本もの大剣を作り出して周囲を回転させる。


 だが、ノインさんの言葉と同時、地面から生えた無数の槍が地面から飛び出した。

 それらは回る大剣を次々と(とら)え、大剣は(またた)く間に破壊されていく。


 なるほど、地面から生えた槍は射出(しゃしゅつ)することが出来るのか。


 だとすれば、とりあえず確認するべきなのはあれがただ射出(しゃしゅつ)しているだけなのか、制御可能なものなのかという事だ。もし空中で軌道(きどう)が変えられるのならさらに厄介(やっかい)だな。


「武器を生やして飛ばすのがノインさんの能力ですか? 使い勝手がよさそうですね」


「えぇ、そうなのです。それをあなたは攻略しなければならないわけなのですが、何か攻略法は思いついたです?」


「いえ、ですがまだまだこれからですよ」


 今のところ武器が出てくるのは地面だけだ。

 イメージとしてはバルザックが使ってきた土の(とげ)か。


 突然地面から生えてくる以上、接近するのは難しい。

 だが、あの時と同様に空を飛んでいれば(かわ)すのはそれほど難しくない。


 とはいえ、(かわ)しているだけじゃ(らち)が明かないな。

 どうするか……。


 飛んでくる槍を高速で飛び回って(かわ)しつつ電撃(でんげき)を放つが、それらは無数の槍によって(はば)まれてしまう。


 レールガンなら複数の槍を吹き飛ばせるがノインさんに届く前にその力を使い切ってしまい当たらないし、場所が発見され次第破壊(はかい)されてしまう。


 反動(はんどう)がそれなりにデカいから何かしらに固定する必要があるからな。

 移動出来ないのが痛い。ほとんど使い捨てだ。


 それにしても、(ことごと)く防がれるな。

 多分周囲に展開してる槍が破壊されたら、その方向に瞬時に新たな槍が生えるようにしてるんだろうが、それにしたって完璧だ。


 本人の背が低いこともあって角度をつけるにしても射線(しゃせん)を通すのは難しいしな……。


「いや、それならいっそ真上(まうえ)から(ねら)い撃ちするか……」


 無駄(むだ)に長い(やり)をセンサー()わりなのか生やされてる所為(せい)で、闘技場(とうぎじょう)の観客席程度の高さからの射角(しゃかく)だと射線(しゃせん)は通らない。


 だが、もっと上からなら話は別だ。

 邪魔(じゃま)になるのは今も(おそ)い掛かってくる射出(しゃしゅつ)された槍だけだ。


 数本なら問題なく()ち抜けるし、こっちに注意を引けば気付かれずに撃てるはずだ。


「それとは別に陽動(ようどう)も用意しないとな。行くぞ!」


 ノインさんに向けて手を(かざ)すと周囲に無数の金属の弾が現れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ