4-11 練習開始!
メリークリスマス!
本年も残すところあと僅かになりました。
いやー、時間が経つの早いですねー。
そろそろストックがカツカツになって来たので編集頑張らないと……。
でもまだまだ毎日投稿します!
バニタス(ᓀ‸ᓂ)たとえストックがカツカツだとしても、それは毎日投稿をしない理由にはならない。
年末年始も引き続き毎日投稿していきますので、よろしくお願いします!
ライブを見に行った次の日、俺達は学校の訓練場を一つ借り切って集まっていた。
今日から本格的な練習の始まりである。
「よーし、みんな集まってくれてありがとうね。本番は来週の月曜日! 今日が日曜日だからあと約一週間しかないわ! 雷人達は学校もあるからさらに時間が取れないし、あんまり余裕がないからビシバシ行くわよ! 覚悟しなさい!」
フィアの言う通り、椚祭があるのは来週の月曜日だ。
クラスの出し物とかについては当日の店番だけで良いという許可を貰ったのでこっちに掛かりきりにはなれるが、如何せん約一週間しかないというのは短い。
……こんなギリギリになってから言って来るなんて、会長の野郎、思い付きで言ったんじゃないだろうな?
なんにせよ向こうも条件は同じなのだ。
文句を言っている暇があったら、やるしかないんだが……。
「そういえば、練習もそうだが衣装とかはどうするんだ? 振り付けとかは手本があるから多少整えれば何とかなるだろうが、制服でっていうのもカッコ付かないよな」
いざ始めるという時に腰を折るのは悪いが、もしこれが決まっていなかった場合、ギリギリだと準備が出来ない。
必要な事はこの段階で確認しておくべきだろう。
そう思って聞くとフィアはいつものように胸を張って答えた。
「抜かりはないわ! 衣装に関してはシンシアに頼んであるもの。練習の後で皆には細かい採寸をしてもらうけど、心配しなくてもちゃんとした物が出来るはずよ」
「ちゃんとした物って……シンシアさんだって忙しいだろうに、大丈夫なのか?」
全員で七人分だぞ。これから採寸ってことはこっちも一週間で作る事になるだろ?
仕事と関係ない事を頼むだけでも申し訳ないというのに、ここまで短い期間で作れなど、とても言えたものではない。
そう思って尋ねると、フィアは顔色一つ変えず答えた。
「大丈夫よ。ああ見えてシンシアの実家は服飾屋さんなの。ちゃんと代価は払うし、衣装作りはシンシアの趣味でもあるわ。制服のデザインだってパパに協力してるくらいだし」
「え! そうなのか?」
知らなかった。シンシアさんにそんな趣味があったとは。
何にしても仕事として頼んでいるのなら特に問題はないか。
「シンシアもパパも楽しみにしてるって言ってたわ。当日は来れないみたいだけど、どうにかして映像は記録するって張り切ってたわよ?」
「そっかぁ、じゃあ振り付けもちゃんと覚えて良いライブにしないとね!」
「そうですね。父さんの事ですから、映像で残すという事は全社放送で流すに違いありません。こうなったら皆を唸らせてやりましょう!」
う、うーん? 全社放送? 不穏な単語が聞こえたんだが……。
これは本当に手が抜けないぞ。いや最初から抜くつもりなんてなかったけども。
空も唯もそんな発言に苦笑いだ。
そんな中、天音さんは顔色一つ変えていなかった。
何という胆力の持ち主だ。流石は会長の側近というべきだろうか。
そんなこんなで各々がやる気を高まらせる中、ついに練習が始まった。
最初こそは皆動きがぎこちなかったが、何回か繰り返すうちに振り付けも覚えてきて少しずつではあったが動きが良くなってきた。
空とか唯は結構苦労していたが、皆それなりに運動神経が良いからなんだかんだで上達も早く、かなり踊れるようになってきていた。
そして日が傾いてきた頃にはぎこちなさはあれど一通り踊れる所までは辿り着いたのだった。




