富有柿三姉妹物語~鍋パーティーへようこそ~
この小説は岐阜県岐阜市芥見で開催中の「猫展」に出品しています。
読者参加型小説になります。
三姉妹のおもてなしをお楽しみください。
この物語の主人公は今これを読んでいるあなたです。三姉妹とともに鍋パーティーを楽しんでください。
ふゆう「西垣農園鍋パーティーへようこそ。わたしは次女のふゆうと申します。あちらで酒に飲まれかけているのが長女のもとこ、こちらの小さくてかわいいのが三女ののうかになります」
もとこ「おい、ふゆう。わたしは酒が好きなだけで飲まれてなんかいないぞ。よう、いらっしゃい。楽しんでいってくれよな。あんた、酒は飲めるかい?」
あなた「 」
のうか「ちょっと、小さいっていうなっ。わたしはまだ成長途中なの! あ、いらっしゃい。ね、春菊は好き?」
あなた「 」
のうか「あたしは嫌い。だって苦いんだもん」
ふゆう「ちゃんと食べないと大きくなれませんよ。さあ、こちらをどうぞ。熱いので気をつけてくださいね」
あなた「 」
ふゆう「どんどん食べてくださいね。いくらでも追加しますから」
あなた「 」
もとこ「そうそう。気にせず無礼講でいこうぜ。あ、マコトー。お酒追加ね。この『射美』っての美味いわ!」
ふゆう「こちらお肉の追加お願いしますね」
マコト「ちょっと、みんな少しは手伝ってよ。あっ、俺の秘蔵の美酒。残しといてーっ、て、もう空ですか……」
もとこ「飲み比べで忙しいんだよ。な、あんたも試してみるかい」
あなた「 」
のうか「わたしは食べるのが忙しいのっ」
ふゆう「ああ、彼はこの農園のオーナーです。ほら、そこにある富有柿を育てた方ですよ。今年も美味しく出来ました」
もとこ「柿を育てるのだけはうまいからな」
マコト「もとこさん、俺の分残しといてくださいよー。この『百十郎』も地元で評判の銘柄なんですよ。あ、お客さんは気にせずに楽しんでいってくださいね」
ふゆう「さあさあ、どんどん食べてくださいね。今日はどちらから?」
あなた「 」
ふゆう「そうですか。わざわざご苦労様です。あ、お豆腐のお替わりいかがですか? マコトさん、お豆腐も追加お願いします」
マコト「ちょっと、みんな、聞いてる?」
のうか「あちっ。ふゆうこれあついよ。ふーふーして。あ、そうだ! ねえ、あなたの話聞かせてよ」
もとこ「そうだよな。……なあ、ところであんた」
三人 「どちら様?」
(おわり)
こちらのイラストは
由愛乃ナカ(@mihoni1027)さん 作 です。
快く掲載に同意していただき、ありがとうございます。
「猫展」の宣伝です。
猫展は岐阜県岐阜市芥見の鳳建設株式会社のモデルハウス内にて、11月19日〜12月4日まで開催されています。お近くの方は是非覗きに来てください。
15人のイラストレーターとTAKUMIメンバー5人がコラボした小説とイラストのコラボ展示です。開催日等詳しくはTwitterの「猫展」の記事や、活動報告をご覧ください、
なお、この小説に登場するお酒は実際に販売されているものです。
西垣農園については、こちらをどうぞ
https://www.nishigakinouen.com/home
富有柿三姉妹についてもっと知りたい方は神崎ライくんのこちらの小説をどうぞ
「富有柿三姉妹物語~西垣農園の奇跡~」
https://ncode.syosetu.com/n9918hh/