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魔眼の宮廷魔術師は眼鏡を外し、謎解きを嗜む  作者: 秋月 忍
第一章 鳳凰劇場

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サーシャ・アルカイドの報告書 1

本日2回更新(同時間更新です。ご注意ください) 2/2

 アリア・ソグラン伯爵令嬢が鳳凰劇場で襲われた事件について。


 実行犯は、モリア・セリン

 彼女は、ビルノ侯爵夫人とともに劇場に出かけた。

 劇の終わり近くで、お手洗いに行くと言って、ボックス席を出た。

 そして、ローザ・ケルトスから、鳳凰劇場の従業員の制服を受け取り着替えた。

 アリア・ソグランを『強風の術』を使って、階段から突き落としたあと、再び着替えて、ビルノ侯爵夫人の元へ戻った。


 ※階段付近に残っていた魔素は、強風<モリア・セリン>浮遊<イーサン・ロバル>飛行<アリア・ソグラン>


 ※制服を隠していた目くらましの術は<モリア・セリン>


 ローザ・ケルトスは、モリアを扇動。本人はあくまで、補助につとめた。

 

 捕縛後、ローザ・ケルトスを発火の魔術が襲った。おそらくは、皮膚にあらかじめ刻んだ術式によるものと思われる。犯人は不明。

 ローザ・ケルトスを首魁としていた影狼は、ほぼ全員捕縛された。

 ただ、ケルトスは何者かの指示を受けていたという証言がある。


 ケルトスが最も親しいと思われていた、ロイド・マーベリックについては、積極的な関与とはいえないものの、ケルトスの補助をしていたことは間違いない。

 

 ローザ・ケルトスが、階段下で、ラビニア・エドン公女の名を呼んだのは、単に事件のかく乱を狙ったのか、もしくはエドン公爵家に思うところがあったのかは、今のところわかっていない。

 が、事件がマーベリックの意志を受けてのことであれば、エドン公爵家に罪を擦り付けるようなことはしなかったと思われる。

 ローザ・ケルトスの発火の魔術の術式は複雑で、たくさんの人間が関与していることも鑑みると、アリア・ソグランを聖女と推す勢力が、裏で動いている可能性もある。

 

 引き続き、アリア・ソグラン周辺に気を配るとともに、影狼のした『仕事』についても調査が必要と思われる。





   

第一章、終了です。次回更新は、2/24ごろの予定です。


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