小さな少女はよわいまま
小さな少女は、強くなります。
なぜなら、こわいものや、おそろしいものや、おおきなものが嫌いだからです。
だからどんどん、しゅぎょうして
どんどん強くなっていきます。
強くなるために色々な事をしました。
体をきたえて、病気もよせつけず。
毎日毎日、がんばりました。
だって、こわかったからです。
こわいのが嫌なので、やっつけるためにどうしても、がんばらなければならなかったのです。
けれど、
あれれ?
おかしな事がおこりました。
体の強さは大きくなっても、
心の強さはぜんぜん育っていませんでした。
どんなに体をきたえても、こわいものをこわいと思う気持ちはなくなりません。
小さな少女は、いったいどうすればよかったのでしょうか。