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登場人物紹介 Part2

 天正十年五月二十八日時点のデータ


 徳川家康 40歳

 三英傑の一人。史実では、江戸幕府の祖である。

 策謀の達人にして、表情筋が神仏の領域に至った類稀な人。人前では社交的で温厚な人柄を見せているが、影で人を呪うタイプ。

 信長に対し、数々の呪いをかけるも一切効果が無く、最終的にはタタリ神として崇め始める。

 三法師のことは特に危険視しており、成長したら信長以上の化け物になると恐れている。

 そんな家康の信条は、「欲しがりません! (信長が)死ぬまでは! 」である。

 自らが、危険を冒すことを極端に嫌い。第三者に手を汚させ、裏で策謀するタイプ。証拠の隠蔽は、主に服部半蔵である。

 積年の恨みがある織田家・脱糞大名の汚名を着せられる羽目になった武田家・駿河国を横からかっさらった北条家は、絶対許さない。

 ――呼ばれ方一覧

 右近衛権少将様・徳川殿・家康・狸


 本多忠勝 35歳

 戦国最強の武将の一角。徳川に過ぎたる者。

 幾度の戦場を駆け、かすり傷ひとつ負うことはなかった。正直、生まれる世界線を間違えたバグキャラ。無双に出ていても、全然違和感が無い。

 鹿の角を使う兜数あれど、忠勝のが有名過ぎてモブ共を全部喰ってしまったのは有名な話。彼に対抗出来たのは、真田幸村くらいであろう。

 武田征伐ではあまり活躍出来なかったので、森長可の噂を聞き、嬉しそうに微笑んだ。

 怪物が アップを 始めた。

 ――呼ばれ方一覧

 平八郎


 酒井忠次 56歳

 徳川四天王の一人。

 家康が、今川家の元へ人質に行く時から傍にいる。それ故に、家康の闇の一面も知っている。

 頭が良く内政向き。武田から送られてきた句に、皮肉で返してやったのは、今でもスッキリしている。

 交渉術に長けていた事が災いし、頻繁に信長の元へ行かされた。威圧感が半端なくて、三回ほど心臓が止まったことは秘密である。

 最近嬉しかった事は、特技である踊りの「海老すくい」で、三法師を笑わせたこと。これ以降、三法師のことが気に入っている。

 ――呼ばれ方一覧

 小五郎


 服部正成 41歳

 かの有名な、忍者ハットリくんのモデルである。

 服部半蔵の名で、多くの世代に知れ渡っている忍者界のスーパースター。

 本人は、忍者としてより武将の活動が中心。

 だが、家康子飼いの甲賀・伊賀忍者達に指示を出していたらしく、一応深い関わりがあった。

 忍者の腕前も一流であり、対武田家の裏工作をしていたのは半蔵である。

 北条家に滞在中の三法師を監視していたら、とんでもない一部始終を目撃してしまい、心から三法師に同情した。

 ――呼ばれ方一覧

 半蔵


 武田勝頼 享年37歳

 本来であれば、武田家の家督を継ぐ立場では無い為、『信』を継ぐことは出来なかった。

 だが、冷遇されていた訳では無く、武田信玄の幼名である『勝千代』から『勝』を貰った。

 甲斐武田家を残す為、最後まで足掻き自らの命をもって次代へ繋げた。

 彼は、最後まで織田家と通じていたことを後悔していなかったが、それにより武田信豊・仁科盛信・小山田信茂・小山田大学助・土屋昌恒達が死んでしまったことを、最後まで詫びていた。

 それ故に、例え信長に許されても自害するつもりであった。信長は、勝頼の瞳に死を受けいれた覚悟を見て、自害を申し付けたのだ。

 彼のお墓は、信玄の隣りに鎮座しており、毎朝花を添える北条夫人の姿がある。

 ――呼ばれ方一覧

 殿・四郎様


 武田信勝 16歳

 甲斐武田氏の第二十一代当主。

 亡き父の意志を継ぎ、甲斐武田家当主の座に着いた。未完成だった新府城を放棄し、躑躅ヶ崎館にて政務を行っている。

 痩せ干せた甲斐国を統治することは難しいが、長坂光堅の補佐の元、日々邁進している。

 織田信忠並びに、駿河国の穴山梅雪・依田信蕃が陰ながら物資の支給などで支えている。

 ――呼ばれ方一覧

 若殿・太郎


 長坂光堅 70歳

 甲斐国武田氏の家臣で譜代家老衆。

 勝頼の軍師として、最後までお供した。

 本来ならば、勝頼同様に切腹するつもりであったが、幼き当主信勝を支える為に生きることを決意した。

 ――呼ばれ方一覧

 釣閑斎ちょうかんさい


 武田信豊 享年34歳

 信豊は武田信玄の甥で、武田勝頼の従弟に当たる。武田の副将と謳われた武田信繁の次男であり、偉大な父の名に恥じぬ生き方を求めた。

 武田信繁は、真田昌幸が憧れた人物であり、武田家の許可を貰って息子である源二郎にその名を継がせた。後の、真田幸村である。

 木曾義昌の裏切りは、到底許すことが出来なかった。それ故に、冷静さを失い一晩の油断を招いていまった。

 もしも彼が冷静さを失っていなかったら、あそこまで一方的な戦いでは終わらなかっただろう。

 最後、森長可の一撃を受けて自らの死期を悟り、無様を晒すまいと漢を魅せた。

 ――呼ばれ方一覧

 典厩様


 仁科盛信 享年26歳

 武田信豊と共に、木曾義昌討伐軍に参加した。

 木曾谷の戦いにおいて、真っ先に異変を感じ取り敵勢に立ち向かっていた。信忠軍の犠牲の八割が、彼の率いる部隊が挙げた武功である。

 鬼のような武勇を誇る前田慶次と、およそ一刻もの間、一騎打ちを繰り広げた。

 それは、一重に武田信豊を逃がす時間を作る為であり、部下達を逃がす為でもあった。

 五十の裂傷、腹には致命傷を受け、片目を抉れ、右手は落ち、肋骨は四本折る重症の身でありながらも、最後まで闘気が衰えることは無かった。死の直前にて、至高の領域へ辿り着いたのだ。

 しかし、血を流し過ぎたことが災いし、最後の技を繰り出す前に力尽きた……享年26歳。

 なお、部下達はただの一人も逃げ出すことは無く、仁科盛信と最後を共にすることになる。

 死後、仁科盛信の立ち往生は伝説となり、地域住民によって神へと祀られた。彼が祀られている神社の一角には、仁科盛信の部下達32名の墓が鎮座している。

 ――呼ばれ方一覧

 五郎 ※死後・今弁慶


 穴山梅雪 42歳

 武田二十四将の一人。

 武田信玄の姉の子であり、勝頼の従兄弟。

 勝頼の命で織田家・北条家との和睦に尽力し、見事主君の望みを叶えた。

 当初、相模国に居るはずの三法師が見付からず四苦八苦していたが、遂に箱根にいることを突き止め文を送ることに成功する。

 北条氏政・氏直と謁見した際、既に江尻城から合流する手筈が整っていた。その為、迅速に進軍を開始し、田中城に籠る依田信蕃を説得することが出来たのだ。

 勝頼の死後、北条家家臣の末席に名を連ねる。勝頼の遺言通り、依田信蕃と共に武田信勝の支援を続ける。

 武田家中の中で、誰よりも早く徳川家康の危険性に気付いている。

 ――呼ばれ方一覧

 梅雪


 真田昌幸 36歳

 武田二十四将の一人。武田信玄の最高傑作。

 戦国時代きっての知将・謀将、徳川家康を最後の最後まで苦しめた男である。

 後世において、息子共々高い知名度と人気をもつ。ドラマで演じた俳優が、最高過ぎた。

 信長の命により、真田家の家督を長男信之に譲り、次男幸村と共に岐阜へ行く。

 人質と言う立場であるが、未だ30代とまだまだ暴れたりなさそう。気まぐれで新五郎の仕事を手伝いその才能を発揮、新五郎は感涙にむせんだ。

 三法師の鶴の一声により、昌幸は新五郎の副官に就任、幸村は赤鬼隊に入隊した。

 この出来事がキッカケとなり、三法師の器に惚れ家臣の末席に名を連ねることになる。亡き主君武田信玄の血を引いていたのも、昌幸的にはポイント高かった。

 ――呼ばれ方一覧

 喜兵衛・副官様・新五郎の救世主


 真田信繁 16歳

 後世において、『日本一の兵』と評される男。真田幸村として、名が広まっている。

 現代日本において、その名を知らぬ者はいないと言っても過言では無い知名度をほこる。

 だが、今はまだまだ幼く未熟者、慶次・一刀斎・高丸・雪にま散々しごかれる。

 未熟者ではあるが……やはり、才能の片鱗は見せているらしく、今後に期待出来る若武者である。

 最近嬉しかったことは、岐阜城下で行われた花見の際、椿から酒を注いで貰ったこと。幸村15歳の春、初恋を経験する。

 ――呼ばれ方一覧

 源二郎


 北条氏政 45歳

 後北条氏の第四代当主。

 三法師正室・藤姫の実父である。

 現在は、息子の氏直に家督を譲り、亡き父北条氏康同様息子の補佐を務めている。

 信長のヤバさにいち早く気付き、頭を垂れて傘下に下った。我ながら、素晴らしい英断だったと自負している。

 当初は、自分が持つ相模守を氏直に継がせ、信長の娘を嫁がせることで北条家の地位を磐石にさせる狙いだった。

 だが、信長の反応が芳しくなく、どうしようか悩んでいたところ三法師との縁談が上がり、喜んで飛び付いた。

 三法師の狙いは分かっていたが、それ故に三法師の才覚を知り、娘の藤姫を嫁がせることを決める。

 結果として、北条家領の安堵及び駿河国の拝領と官位の授与と言う最高の結果を残した。

 このまま行けば、後世において名君と崇め奉れるであろう。このまま行けば。

 現在は、安土城にいる。

 ――呼ばれ方一覧

 相模少将様・お義父様・大殿様


 北条氏直 21歳

 後北条氏の第五代当主。三法師正室・藤姫の実兄であり、義父である。

 織田家との政略結婚の為に家督を継いだが、父が政務を仕切り、嫁さんは来なかった。

 主家の御曹司・三法師との政略結婚の為に、実の妹である藤姫と、家臣である成田氏長の長女甲斐姫を養女に迎えた。

 この男、21歳独身なのに娘が二人出来てしまった。正直、泣いていいと思う。

 最近嬉しかったことは、相模守を継いだこと。

 最近の悩みは、嫁が見つからないこと。

 現在は、安土城にいる。

 ――呼ばれ方一覧

 相模守様・若殿・お義父様


 北条幻庵 90歳

 後北条氏の祖、北条早雲の末っ子。

『北条五代記』によれば、97歳まで生きた妖怪。幻庵の生年及び没年の詳細は不明だが、その生涯を北条家に尽くしたのは紛れもない事実であり、家中並びに多くの民から好かれた。

 三法師を己の最後の弟子と定め、己の持ち得る全ての知識を託した。三法師の子を見るまでは、生きるつもりである。

 三法師一行が箱根を去る前に、藤姫と甲斐姫に対して『幻庵おほへ書』を渡した。これには、嫁ぐ際の礼儀作法や子作りの心得が書かれている。

 実は、三法師に渡した扇には秘密があり、白と黒に塗られた二つ一組の鈴を三度鳴らすと、幻庵子飼いの風魔の者が現れる仕掛けになっている。

 間違って夜中に鳴らしてしまい、護衛で傍に居た松・椿VS風魔の乱闘が開始してしまった。

 ――呼ばれ方一覧

 幻庵様・御隠居様



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