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夜間警察 episode of moon  作者: 剔抉野郎
1/1

ep2

「チッ、夜警(ポリ)の野郎が来たぞ」

「行かせねぇよ」

ここ06区街(ゼロロクくがい)は犯罪の少ない地域ではあるが、もちろん0ではない。

能力を持て余したやつらがいない訳が無い。

「こっちにゃ、夜能(やのう)があんだよ!」

3人組の窃盗犯のリーダー格の男が、言葉と共にこちらに向かって手をかざした。咄嗟に防御の構えをとる。

「なぁにビビってんだぁ?ただの煙だぜ?夜警(やけい)さんよぉ」

ぼふん、と男の手から煙が溢れ出る。一瞬で目の前の景色を煙の白が覆っていく。

「これは…」

口を手で押さえながら煙から離れる。

「心配すんなって、毒はねぇから。でもなんも見えねぇだろ?こっちからは丸見えなんだけどな」

「兄貴の夜能(ちから)があれば夜警(やけい)なんざ怖くねぇな」

カチャリ、と音がする。訓練で聞き慣れた、拳銃の安全装置を外す音だ。なるほど、向こうには俺が見えているのか。なかなか厄介な能力だ。

「要するに、お前はここでお陀仏ってこったぁ!」

だが、

「残念だったな」

右足を大きく引き、構える。

「俺には関係ない」

ビュッ、と右足を蹴り上げる。その瞬間、空気を蹴った風圧で全ての煙を吹き飛ばし、今まで四方を囲っていた煙が跡形もなく霧散した。

「なっ…」

口をあんぐりと開けた夜犯(やはん)達の姿を捉える。驚く暇も与えず、地を蹴り接近する。その間僅か0.8秒の事だった。

烈脚(れっきゃく)

きっと、傍から見ていた人からは俺が3人に近付いたようにしか見えなかっただろう。その間に俺の脚は、3人それぞれの顎を精確に蹴り飛ばしていた。

「これが俺の夜能(やのう)だ」




「午前1時37分、窃盗罪並びに夜間公務執行妨害、暴行未遂で現行犯逮捕」

アスファルトの上に横たわる3人に、カチャリと手錠を嵌める。輸送車の要請と上司への報告も行う。

「こちら06区街署(ゼロロクくがいしょ)所属、第三機動(だいさんきどう)知渓(ちたに)06区(ゼロロクく)中央にて通報の窃盗犯ら3人組を発見、交戦の後に現行犯逮捕。3人は拳銃を所持しており、リーダー格の男は手のひらから煙幕のようなものを発する夜能(やのう)を使用する模様」

『おー、仕事早いねぇ。お疲れさん』

「…支部長、もしかして今日ずっと現場支援(オペレート)するつもりですか?」

『そりゃあ、キレイ派で年上好きの知渓君が住むこの06区(ゼロロクく)の平和を守らないといけないからねぇ?』

「その話はもう終わりましたから!まったく懲りないなぁ…で、何が知りたいんですか?」

拳銃(チャカ)の種類は』

「そう言えば、日本じゃあんまり見ない型でした。〈RB71〉…と記されてます」

『くうぅぅぅ、聞きたくなかったぁ…


それ、〈VII(セブン)〉が輸入してるやつだ』

「と、言うことはまさか…」

『少なくとも近くには確実にいやがるな。そいつら聴取して入手法突き止めるぞ』


『ったく、面倒になって来やがった』


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