表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カネミツ・ユウキの魔法銃レポート  作者: 射月アキラ
本論三・バカと天才は紙一重だ。
34/53

02

 上下が逆さまになった視界で、オキツグは散り散りになった小さな黒炎を注視する。

 子機が後ろから追うのではなく、壁となって本体を守る。〈ワシリーサのしるべ〉は、相手に合わせて作戦を変えてきたらしい。

「いいだろう、〈ワシリーサのしるべ〉──後を追うことも、前に立ちふさがることも、どちらも無駄であることを教えてやる」

 オキツグの右目が黄緑色にきらめく。

 遠慮なく黒炎をまき散らすミニチュアたちは、スピードはそれほど出ないが火力だけで十分な脅威である。オキツグは戦うための魔法も守るための魔法も作ってはいない。

 ただひたすらに駆ける。〈ワシリーサのしるべ〉のミニチュアたち突進しようが火柱を吐こうが、避けてかいくぐり迂回して、ただひたすらに駆け抜けるしかない。

 もしそれができなければ──と、思考が仮定を始めようとしたところでオキツグは鼻を鳴らした。

 最速のマシンの前に障害はつきものだ。どんな悪路でも最高のスペックを出せなければ、最高の乗り手にはなりえない。

 自分が自分のために作りあげたマシンを、どうして裏切ることができるだろう? たかだか一撃必殺の火柱程度、恐れるに値するだろうか?

 ハンドルとペダルからこの身を引きはがされなければ、その死に恐怖する必要はどこにもない。

「行こうか、ライジング・フリー。最高のレースにしようぜ!」

 太陽を守る頭蓋骨の群れに、学園最速はためらいなく突き進む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ