表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カネミツ・ユウキの魔法銃レポート  作者: 射月アキラ
序論・コタツでアイスはテッパンだ。
3/53

03

 ──ここは、世界最大の領地を有するロシア。その広いタイガ地帯の地下にある、魔法学園都市・ワシリーサの学生寮だ。

 有機物、無機物を問わず、全ての物質から放たれるエネルギー・魔力を使い、魔法を発動させる術を習得する学び舎。そこに通う学生の中でも、カネミツの扱う術式は火の精密なコントロールに優れている。

 発射された火球を辛うじて避け、オキツグは転がるように部屋の出口──窓へと向かう。

「コタツを武器として使用するとは……恐ろしいやつだ」

「お前の罪悪感ゼロな神経の図太さの方が恐ろしいわ!」

 会話の合間に放たれた追撃はしゃがんで避ける。

 一撃目、二撃目と、犠牲になったのは寮備え付けの家具だが、気にしている場合ではない。コタツのために土足厳禁となったラグの上から飛び出してブーツに足を突っ込み、オキツグは部屋の隅に駐輪した黄緑色の自転車──ライジング・フリーに手をかけた。

 カネミツの術式に火が多く使われるのに対し、オキツグはよく風の術式を使う。

 ライジング・フリーのボディ部分には、風の象徴たる剣と翼が描かれていた。

「逃げる気か!」

「ふ──オレとライジング・フリーの前に立ちふさがるものなどない! そう、風すらも!」

 オキツグが高らかに言うと同時、風が彼の障壁──ベランダに出るガラス戸を開放した。

 冷え切った外気にカネミツがひるんでいる隙に、オキツグは外へ。地上二十七階の高さから、自転車にまたがった状態で飛び降りた。

 解き放たれた右目の包帯が、尾を引いて流れていく。

「今回ぐらいはその厨二発言控えろっつーのこの野郎!」

「ライジング・フリー、システム・シフト! レボリューション・ゴッド・インフニティ! オレとライジング・フリーの最速を目にとめてみせろ!」

「聞けぇえええええええええええええええええええええええ!!」

 アイスの恨みによって始まった戦いは、地下都市全体を舞台にして幕を開けてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ